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今日は、そう。
ただの気まぐれで街中を歩いてみただけだった。そしたら、自由行動をしていたクレインくんとばったり鉢合わせをした。

「あ、ビオラ。珍しいな」

「クレインくん」

私は普段店から出たがらないから外を出歩く姿は珍しいんだろうね。クレインくんはちょっと驚いた顔してるし。

「…あ」

「どうしたんだ?」

クレインくんの首もとが光っていたから何だろうと凝視してみると、私がクレインくんのために調合して作った指輪が鎖に通され首に掛けられていた。

私の視線の先にあるモノに気付いたクレインくんはああと言いながら指輪を手の平に乗せた。

「せっかく作ってもらったんだからさ」

「そっか」

本当にクレインくんは優しすぎるよ。でも、着けてくれてありがとう。

私はやっぱり、そんな優しいクレインくんが好き。






初クレビオ小説
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