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にばん



とりあえずクラス全員が揃い、私は軽くかい摘まんで説明をした。

ただ一つ気になる事があった。

元就くんが浮かない顔をしていたからだ。何か心配事があるのだろうかと思ったが、彼のことだ。自分で何とかしてしまうだろう。
それに、隣のクラスの長曾我部くんという男の子と親しいみたいだし、何かあれば長曾我部くんに頼るだろう。


ひとまず説明を終え、生徒たちは挨拶をする。一ヶ月半前とは打って変わったなこのクラスは。








その日の帰り、買い物を終えて私は懐かしい道を通った。
高校時代の通学路。
あ、そうだ。ついでだからいつも寄り道していた公園に行こう。

そのまま車のハンドルを切り、駐車場に停まる。

車から降りて公園の敷地まで軽く走ってしまった。街灯があるために明るい。

「懐かしいな〜ここ」

夏には近くのコンビニでアイス買って、皆で食べたり。
冬には缶コーヒーだったり。

先生の愚痴や恋ばななど、色んな話をしたなぁ…




―――キィ…




「っえ…」

背後から金属音が聞こえ、私はとっさに振り向いた。
私以外にも誰かいるのか。

ジッとブランコの方を見ているとなんとなくシルエットが見えてきた。


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