にばん
競技が始まり、各軍団の生徒たちが必死に応援をしている中。
校舎裏で政宗が元親に呼び出されていた。
「Ah!?」
「だからよぉ、毛利のヤツが叶架に惚れてんだって!」
「あの毛利が…」
信じられねェ。あの毛利が誰かを好きになるなんて。
まさか。
「オイ元親。それはただ単にお前の推測なんじゃねーのか?」
軽く睨むと、元親は頭を乱暴に掻いて言った。
「信じらんねーのはわかるが、俺はあいつにマックへ連れ込まれて相談されたんだよ」
「Hum...」
どうやら本当らしい。
こりゃ面白ェことになったな。
「で、二人三脚のときに仮病を使えと?」
「頼む!あいつ最近叶架を避けてるらしくてろくに会話してねぇみたいなんだ」
「確かに、最近は教室どころか学校にすら必要最低限しか居ねェと思ったら…叶架からescapeしてやがったのか」
納得がいった。その話、乗ってやろうじゃねーか!
「いいぜ元親。俺は今から保健室でsleep timeだ。二人三脚は次の次だから寝過ごしちまうだろうな」
「恩に着る!ありがとよ!」
元親と拳を併せて、すぐさま保健室に行く。
あとはアイツが勝手にやるだろうよ。
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