×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -


さんばん



放課後。いつもは勝手に帰るクセに珍しく俺を待っていたらしい毛利と一緒にマクド〇ルドにいる。
何でも相談があるらしい。
毛利はマ〇クフ〇ーリーを食べてやがる。相変わらず甘いモンが好きだなコイツは。
かと思えば、まずいと言いながら食べるのをやめた。
前までは美味いっつってたのによぉ…変だよな。

今だけじゃねぇ。ここ最近ずっとコイツはおかしい。


「…長曾我部」

「おうよ!」

コイツが相談があると言い出した時は正直耳を疑ったが、顔を見たら深刻そうだ。
聞いてやろうじゃねーか。

「貴様は恋をしておるか?」

「………は?」


今、毛利は何て言いやがった?


「馬鹿にするならするがいい。我も自分が馬鹿だと思うておる」

「オイ毛利、恋する事は全く悪くねェ。…にしてもよぉ、お前がそんな自信なさ気なのが疑問なんだが」

すると毛利は、居心地悪そうに辺りを見渡した。

「貴様も知っておろう。夏休みの間、我が叶架の家にいたことを」

「っオイ、まさか…」

「そのまさかだ」

なるほど。そりゃあコイツが自信なさ気にしているワケだな。
だけどよ、そんなのはお前らしくねェぞ毛利。

「好きでいいじゃねーか。それともお前は諦めるのか?」

「っな、我は!」

「そうだ、その勢いだぜ」


ようやくいつもの毛利らしくなってきやがった。


「…長曾我部、礼としてこのマ〇クフルー〇ーをやろう」

「いらねーよ!つか何でお前ソレがまずいんだ!?」

「…叶架の手作りクッキーの方が何倍も美味ぞ」


ああ、そうかい。
それじゃあ仕方ねーな。

ま、何にせよ。毛利も一端に恋をしたんだ、応援してやろうじゃねーか!


.


prev next

- 13/19 -

しおりを挿む