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空いているもう片方の手を向こう側に着き、三成を押し倒す形になる。

当の三成はただ驚くばかりで抵抗しない。


笑みを深め、口を三成の耳に近づけた。


「三成。いずれお前を私のモノにする」


囁き、曹丕は立ち上がって背を向ける。


「休んでいろ。またくる」



曹丕が扉の向こうに姿を消すまで、三成はただ見送っていた。


が、一人になった途端、俯せになって顔を埋めた。


(っ嵌められた!)


何にかは分からないが、漠然とそう感じ、三成は悔しい気持ちで一杯になった。



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