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由愛様に捧げます。
88888キリ番御礼☆

お相手は総司君。
高校生設定です。


それではどうぞ↓↓↓


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本当は素直になりたい。
だけど…なれないの!
だって仲のいい友達だし。
今更好きなんて…言えるわけがない。



―私とアイツの関係性―



ちらりと隣を見れば涼しい顔してマンガを読んでいるアイツがいた。
教科書の間に挟んでるつもりだろうけど絶対ばれてるからね、それ。はみでてるからね、それ。
まあ永倉先生だし、気づかない可能性のほうが高いけれどさ。
少しは真面目に授業受けなさいよ。
大変なのはノート見せてくれって言われる私なんだから。
その為に綺麗な字が書けるように努力してるのわかってんのかなあ!?
…嘘です。知られたくないです。恥ずかしくて死ねます。


「視線が痛いんだけど。名前。」


それはそれは私にしか聞こえないぐらいの小さい声で沖田が呟いた。
思わず目を丸くすると静かに本を閉じてこっちを見てくる。


「そんなに見られたら、僕穴が開いちゃうな。」


にやりと笑うその顔がかっこいい…いやいや、気に入らない!!!


「み…見てないわ馬鹿!」

「しー。聞こえるよ?」

「く…。授業ちゃんと受けなさいよ…。」


目の前の教科書に視線を戻すけど、クスクスと小さな笑い声が隣から聞こえる。

沖田はいつもこうだ。
余裕があって、何でもできて、人をからかって楽しむような奴だ。なのに…なのに…。
なんで好きなんだろ。



沖田とは一年生の時から同じクラスだった。
最初は見た目も良いし、運動もできるから目立つ人だなぐらいにしか思ってなかったんだけど。


何故か私はアイツの標的になったらしい。
男子の標的藤堂君と同様、なぜかことあるごとにからかわれた。
いじめとは違うけど私も言い返す性格だからいつもケンカのようになる。
しかも周りから見ると漫才のように聞こえるらしくて心外だと怒っていたのに。


いつの間にか、惹かれていった。
何故か好きになっていた。
理由なんてわかるか!
好きになったら…好きなんだ。



「名前。名前。」

「?!」


突然沖田の声が聞こえて体がびくりと揺れる。


「な…何よ!?」

「何って…さされてるけど。問題。」

「へ?」

「おいおい名前ちゃーん。俺の声届いてないのかー??」


視線を前にうつせば、永倉先生が悲しみに打ちひしがれていた。


「ごめんなさい!先生!」

「いや…いいけどよお…。」


教室中が笑いに包まれて、私の顔が熱くなった。
自分が悪い…確かに自分が悪いんだ。
だけど…。


「ちゃんと授業は受けなよ、名前。」


また意地悪そうに笑うアイツを見て。


「っ〜〜〜!!!(お前のせいだ!!!)」


心の叫びを必死に閉じ込めた。

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