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水城様に捧げます!

☆25000キリ番御礼☆


ミッション:…自由!(笑)


総司君と一君は幼なじみ。
このお話は総司君視点です。

そして何より。


あの人の妹になりますからね。



なんでもこいってお嬢様はどうぞ!!↓↓










―――――――――――――――――――――










小さい頃から一緒だった。


誰よりも大切で。

誰よりも愛しくて。

誰よりも傍に居たい。

君の幸せの為に、僕は何ができるだろう?











―僕はワガママ―










沖『ねえねえ名前。名前は僕のお嫁さんになってくれるよね?』


 『お嫁さん?』


斎『名前は俺のお…お嫁さんに…なってくれるのだろう?』


 『え?一の?』


沖『ちょっと一君、僕が先に言ったんだよ。』


斎『先も後も決めるのは名前だろう?』


 『ふ…二人ともケンカしないでよー。』


沖『名前と結婚するのは僕だよ!』


斎『俺だ!』


 『えっと…あの…わ…私は…。』


沖・斎『どっちと結婚する?』


 『私は…。』














 『歳三お兄ちゃんのお嫁さんになるの!』

















――ピピピッピピピッ







ケータイのアラームが朝が来たことを告げた。
目も開けずに枕元のケータイを探し、アラームを止めた。
きっと五分後にまた僕を起こそうとするんだろうね。


いつもならすぐに二度目の眠りに入るところだけど何故か目が覚めてしまった。
次のアラームも止めておく。



沖「…随分昔の夢見たな。」



日曜日だというのに僕がわざわざアラームをかけた理由はただ一つ。
今日は名前の家に行く予定になっているからだ。
といっても名前の家は僕の家の隣。
つまりお隣さんってやつで。
僕と名前は幼なじみだ。


家が隣の幼なじみだなんて聞くとだいたいの人って付き合ってるの?って聞いてくるんだけどとんでもない。



付き合いたいのはやまやまだけど、立ちはだかる壁がたくさんあるんだよ。



ゆっくりと起き上がり服を着替える。
洗面所で歯を磨いて髪を整えていると姉さんにデート?なんてにやにやしながら聞かれた。


沖「違うよ、名前の家にいくの。」


 「そうなの?…あんたもなかなか付き合えないわね、名前ちゃんと。」


沖「は?」


 「え?だって昔からあんた名前ちゃん大好きじゃない。まあ…手強いライバルがいると難しいわよね。がんばりなさいよ。」


僕の返事も聞かないでひらひらと手をふって姉さんは去っていった。



手強いライバル。
…確かにそうだね。わざわざ夢の中まで邪魔しにくるぐらいなんだから。



姉さんが淹れてくれたコーヒーを飲んだ後、教科書やら参考書やらを詰め込んだバッグを持って家を出た。


そしてそのまま隣の家へ移動する。



斎「おはよう、総司。」


沖「おはよう。一君。」



名前の家の前で一君と会った。
ちなみに一君も僕らの幼なじみ。
一君の家と僕の家が名前の家を挟むように建っているんだけど…なんか僕らの状況を表しているようで複雑な気持ちになる。


そう。
一君も名前のことが好きなんだよね。



今日は名前の家で三人でテスト勉強。
僕たちはテスト前になるとこうして誰かの家に集まって勉強していた。
といっても最後まで勉強しているのは一君だけで途中で僕も名前も本読んだり話したりしちゃうんだけど。



―ピンポーン


一君がご丁寧にチャイムを鳴らすとパタパタと足音が近づいてきて名前が出てきた。
名前らしいカジュアルな格好だけどたまにはスカートもはいてほしいなあ。

…まあ名前がスカートをはかないのはあの兄貴のせいだろうけど。



 「いらっしゃーい。」


斎「お邪魔します。」


沖「お邪魔しまーす。」



靴を脱いで真っすぐ名前の部屋へ向かう。
二人とも慣れているから迷うこともないし、小さい頃から出入りしているから全部の部屋を知っている。
名前の部屋に入ると僕と一君はそれぞれいつもの位置に座りこんだ。
ずっと一緒だとそれぞれの位置が決まってくるものだよね。


 「よーし!今日は頑張って化学の範囲を終わらせる!!」


沖「じゃあ僕は数学やるかな。」


斎「俺は英語を…。」


 「ふふっ。相変わらず私達やる科目がかぶらないよね。」


沖「一緒に勉強している意味ないよね。」


斎「まあいいだろう?いつものことだ。」



そんな会話をしながら勉強がスタートする。
いつもなら一時間ぐらいはもつのに今日の僕はあの夢を見たせいか全く集中できなかった。

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