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龍奈様へ捧げます☆
55555キリ番御礼!


ミッション:キャンパス♪ライフの番外編!!
泣いてる総司が見てみたい。





さあ久しぶりのあの二人です。
相変わらずの純愛ですw
そういえば総司って泣いたことないよね?


ということで泣いてる総司が見れるかも?



大丈夫な方だけどうぞー!↓↓↓





―――――――――――――――――――――




そうだ。嘘をつこう。



そうだ京都行こうみたいなノリで言ってみたけど別に嘘をつくことに抵抗がないわけではないんだよ?
だけどね、今日ぐらいはね。


だってほら。
エイプリルフールだもん。
総司、騙されるかなぁ?






―四月の嘘に君は泣く―






大学はまだ春休みで私はグダグダと過ごしていた。
三年生になれば研究室に所属したり、就活も始まるから忙しくなるもん、今のうちにのんびりしておこうと思ったのだ。
部活に参加したり、千鶴と遊んだり、実家に帰ったり…。
だけどそれ以外は基本的に総司と過ごしていた。


そして今日は部活がある日。
私は荷物を持って立ち上がり、玄関へ向かおうとして…


 「おっと、指輪。」


机の上に置いておいた指輪を右手の薬指にはめた。
左手用に買ってくれたんだろうけどあえて右手につけている。
まだ結婚しているわけじゃないしね。


靴を履いて家をでた。
剣道場へ着くまでに嘘を考えないとなぁ。



嘘…かあ。
なんか平助あたりなら簡単にだませそうな気がするんだけど。


うーん、どうしたら総司を騙せるかな。


宝くじが当たった!とか。
いくらあたったの?ってかいつ買ってたの?とか聞かれたらすぐに答えられないし。


お見合いするの!とか。
そんなお嬢様じゃないし。すぐばれる。


じゃあよくあるあれ。別れましょうとか。
…無理無理無理無理。
わかった。とかあっさり言われたら立ち直れないしそんな不吉な事言えない!!


どうしたものか。



大学の近くにアパートを借りているから嘘を考え付く前についてしまった。
道場に入り、窓を開けたり道具の準備をしようと道具室に入るとぐいっと腕を引かれた。


 「きゃあ!」


ぐいっと引っ張られた先は腕の中。
ふわりと香る空気に総司だとわかる。


沖「あったかいね、名前。」


 「びっくりするじゃない!どうしたの?早いね。」



私をぎゅっと抱きしめて首元に顔を埋めている。さらさらとした猫っ毛がくすぐったい。


沖「マネージャーは早く来るかなと思って。二人きりになりたかったから。」


 「でも他に誰かいたらどうするの?」


沖「ん?見せつけてあげるだけだよ?」


 「う…。」


プロポーズ…の予行練習みたいなものをしたあの日から。
総司はまた一段と甘くなって、前より私に好きだとか可愛いとか伝えてくれるようになった。
恥ずかしいけど嬉しくて、でも照れちゃってうまく目を見られない。
するとまた総司がそれをからかうからもっと恥ずかしくなって…っていう悪循環。


でもこんな幸せな日がずっと続けばいいななんて思っているんだから、私も総司のこと大好きなんだなと再確認する。


とはいえ。
いくら誰もいない道具室だと言っても恥ずかしいものは恥ずかしい。
私はゆっくりと総司の腕から逃れる。


沖「なんで逃げるの。」


 「に!逃げるとかじゃなくて。もうすぐみんな来ちゃうから。」


沖「ねえ、名前。」


 「ん?」


沖「もうみんなに言っていいよね?付き合ってること。」


総司が私の右手を握って言ってきた。総司の指が指輪をなぞっている。
別に付き合っていることを隠しているわけじゃないんだけど、なんとなく言いだせなかっただけで。
でもそうだね、そろそろ言ってもいいのかも。
うんと頷こうとした瞬間、道場の入口の方から数人の声がして私達は慌てて道具室を出ることになった。

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