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水城様へ捧げます♪
我らが水城ちゃんお誕生日おめでとう話☆

風泡りのさやか様とのコラボ作品!


本命は…総司ですよね、そうですよね、なお話。
幕末トリップ設定。

さあさ!みんなでお祝いだ!



大丈夫なお嬢様だけどうぞ↓↓↓




――――――――――――――――――――




あの子が来てからもう半年は経ったんだね。
最初は変な格好をしているし、未来から来たとかわけのわからないことを言うし…面倒だから斬っちゃえばいいのにって思ったけど。
近藤さんと土方さんに止められてやめたんだっけ。
あまり関わらないでおこうと思ったのに君はすんなりここに馴染んだ。
そしてあっという間に僕の中にまで入り込んできたんだ。


今はあの時止めてくれた近藤さんに感謝している。
あ、ついでに土方さんにもそこだけは感謝している。


だって今の僕は。
あの子のことが…




―この気持ちを君に―




「総司くーん!今日もお疲れ様!!!」


巡察から帰ってくると名前ちゃんがニコニコしながら手をふっていた。
どうやら千鶴ちゃんと屯所の掃除をしていたらしい。


「お疲れ様です、沖田さん。」

「ただいま、名前ちゃん。千鶴ちゃん。」

僕に軽く頭を下げて千鶴ちゃんはそう言うとくるりと名前ちゃんの方を向き笑顔でこう言ったんだ。

「名前ちゃん。ということで明日はお仕事しちゃだめだよ?」

「うーん…でも暇だし…。」

「だめだよ?」

「は…はい。」


何か話をしている途中だったのか、千鶴ちゃんが有無を言わさぬ笑顔で名前ちゃんに言うと掃除道具を持ってその場を立ち去った。


僕は廊下に座り込んでいた名前ちゃんの隣に座った。


「どうしたの?名前ちゃん。千鶴ちゃんが何か言ってたけど。」

「あ…うーん。」

名前ちゃんが庭に足を投げ出してぶらぶらさせていた。
僕も同じように足を投げ出して庭を見る。


「明日ね、誕生日なの。」

「誕生日?」


随分前に名前ちゃんから誕生日について話を聞いた気がする。
確か未来では個人個人の誕生日を祝うとか…。

ああ、だめだ。
あの時の僕はまだ名前ちゃんを警戒していたせいで誕生日の話を細かく聞いていない。


「だから、千鶴ちゃんがいろいろ考えてくれて、とりあえず明日はお仕事を休んでねって。でも暇だから手伝いたいのにな…。」

「そう…。」


なるほど、千鶴ちゃんらしい。
きっと彼女は誕生日についていろいろ聞いてるだろうし、何かしようとしてるんだろう。
確かあの時、一緒に話を聞いていたのは平助だったよね…。


「ねえ、名前ちゃん。僕も誕生日に何かした…。」

「あー!!!いい!大丈夫!」

「え?」

「みんな忙しいんだし、この時代にはそんな習慣ないんだから無理しないで?ね?」


そう言うと名前ちゃんはにこりと笑って立ち上がる。


「じゃ、私ご飯の準備してくるよ!総司君巡察で疲れてるんだし、ゆっくり休んでね?」


そして慌ただしく僕にそう言うと彼女はパタパタと勝手場の方へ走って行ってしまった。


「あ…。」


しまった。
何かしたいけど、何をすべきかよくわからない。
もっとちゃんと聞きたかったのに。


…仕方ない。
ちょっと癪だけど、聞くしかないよね。

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