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寧々斬様に捧げます☆

ミッション「土方さんを困らせる」

薄桜鬼の世界へトリップしてから3カ月ぐらい経過しているという設定。
もうすっかりなじんでます♪


皆様、薄桜鬼の世界へトリップする準備はOKですか?
鬼の副長にいたずらする勇気と元気を持ちましたか?

では夢の世界へGO!!!!!




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―土方さんの災難―




千「今日から4月ですね。」


土「そういえばそうだな。」



まだまだ肌寒い日が続いていたが、少しずつ春の訪れを感じられるようになっていた。


机に向かい筆を動かし続ける土方に千鶴がお茶を差し出しながら話しかける。



千「今日もみなさん、賑やかでしたよ。」


土「飯の取り合いに加えて名前が来てからさらに騒がしくなったな。」


一段と苦い顔になる土方に千鶴はクスッと笑った。


千「でも皆さん楽しそうですから。」


土「まぁな。」


千「土方さんも朝ごはんぐらい一緒に食べてください。皆さん心配されますから。」


土「あぁ。」


朝餉もろくにとらない土方を心配した千鶴が部屋にお茶とおにぎりを運んでくるのはここ最近珍しいことではなかった。


千「土方さん・・ちゃんと寝ていらっしゃいますか?」


土「あぁ。大丈夫だ。適当に寝ている。」


千「でも・・。」


土「今、ちょうど忙しいんだ。これが書きあがればひと段落つく。心配するな。」


これが書きあがればと言われても机の上には大量の文がある。

心配するなと言われたものの、眉間の皺がとれる気配はないし、目のしたのクマもひどいものだ。

千鶴は小さくため息をこぼした。


千(大丈夫かな・・土方さん相当疲れていらっしゃるけれど・・)


そんなことを考えているとふすまの向こうから声が聞こえた。


山「副長。よろしいですか?」


土「山崎君か?入れ。」


山崎が入ると同時に千鶴は外へでた。
仕事の話だと思ったのだろう。


山「副長、頼まれていた資料です。」


土「お、すまねぇな。」


山「それから・・。」


山崎が小さい声になる。まだ外に千鶴が待っていることに気が付いているらしい。


山「新撰組に間者が入っているという情報が。」


土「どういうことだ?」


山「我々の情報が外に漏れている気配があります。俺は詳しく調べますので一応注意を。」


土「わかった。幹部連中に伝えてくれ。」


山崎はうなずくと外へ出て行った。
同時に千鶴が戻ってくる。


千「お皿、下げますね。」


土「おぉ。頼んだ。」


千鶴が皿を持ち、部屋を出ようとふすまをあけた。
そのまま動かない千鶴に土方が顔をあげて声をかけた。


土「どうした?」


千「土方さん・・何か、庭で動いたような。」


土「・・何?」



土方は立ちあがり千鶴を部屋に入れると自ら廊下へ出た。
庭を見渡すが人影はない。
特に気配もない。


土「千鶴、どのへんだ?」


千「えっと・・あそこの・・。」


千鶴が指し示す先には木が何本かあり、草も多く人が一人くらい隠れることも可能な場所だった。


土「ここを動くなよ。」


新「あれ?土方さん、千鶴ちゃん。どうしたんだ?」


土方が庭へ出ようとした時、廊下から新八が歩いてきた。


土「新八・・。」


土方が小声で事情を話す。新八の顔も徐々に厳しくなる。


新「じゃあ俺はあっちからまわるから、土方さんそっち頼むぜ。」


土「おう。」


目標の場所を両側からまわりこむように歩きだす。
これで誰かいたとしても逃げ場はない。



土「誰かいるのか・・?でてきやがれ!」



土方が思い切り一歩踏み出した時だった。



























――メキッ

――――ズボッ!

―――――――ズササッ!!!




























土(・・何がどうなっていやがる。)




























気がつくと土方は胸元まで埋まっていた。



いわゆる。



落とし穴である。















新「よっしゃー!千鶴ちゃん!ひっかかったぞ!」


千「な・永倉さん!土方さん・・・大丈夫ですか!?」


見事に落とし穴にはまった土方を見て笑顔の新八と対照的に千鶴が青い顔になる。


新「千鶴ちゃん、心配してる場合じゃねぇって!・・逃げるぞ!!!!」


千「ひ・・土方さん!ごめんなさい!ごめんなさい!誰かいたなんて嘘なんですー!!!」


新八にかかえられるように連れて行かれながら千鶴が叫んだ。


しばらく動けなかった土方だが。



土「新八ーーーーー!千鶴ーーーー!待ちやがれ!!!!!」



すぐに二人を追いかけ始めた。
それはそれは恐ろしい鬼と化して。

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