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てぃけぇ様に捧げます!
1234キリ番御礼☆

ミッション:短編の原田さん夢「思い通り」の沖田さんバージョン!



ではどうぞ!




―――――――――――――――――――



恋愛は。

人の心は。

思い通りにならないものだ。







そうは言うけど実際はどうかな?

少し考えれば相手の考えていることとかわかりそうなものだし、恋愛なんてそんなに難しいものじゃないでしょ。


今まで彼女作ろうと思えば作れたし、恋愛で困った経験なんてないんだよね。



だいたい僕の方が飽きてふっちゃうから続かないんだけど。





だけど。




この子は違った。



僕の予想と違う反応をするもんだから。



いい意味でね。



だから僕が君に。



振り回されっぱなし。









―思い通り―












沖「ただいまー。」



ここに来るのもだいぶ慣れた。
今まであまり彼女の家に通うことはしなかったけれど、今は自分でも不思議なくらい自然とここへ来てしまう。



 「おかえりー。早かったね?」



パタパタと足音をたてて玄関まで迎えに来てくれたのは僕の彼女名前ちゃん。
お風呂上がりなのか髪がぬれていた。



明日が休みだからと泊まりに行く約束をしていたのに・・。

いきなり左之さんの彼女と一君、土方さんと飲みに行くことになっちゃって。

二軒目に行くことにならなくて良かったけどもうけっこう遅い。



普通だったら約束していたのにいきなり飲みにいくとか言ったら不機嫌になりそうなものでしょ。


現に今までの彼女はそうだった。
「約束してたのに・・。」とか「さみしい」とか。文句の一つでるのは当たり前。


なのに名前ちゃんは違う。



 「あ、そうなんだ?いいよー♪いってらっしゃい。じゃあ私も友達とご飯食べてこようかな〜」


連絡した時、電話の向こうの彼女は随分明るくて、なんとなく拍子抜けしてしまった。





部屋に入ると彼女に促されソファに座る。


 「総司何か飲む?」


沖「あ・・じゃあコーヒーか何かいれてくれる?・・これ食べよう。」


そう言って袋を出した。
中はコンビニのプリン。



 「わーい!プリンだ!ありがとう!」


こういう些細なことに喜んでくれるから、ついこうやって何か買ってきたりしちゃうんだよね。
今までの僕なら絶対なかったのに。




キッチンでお湯を沸かし飲み物の用意をしている彼女の横に立つ。


 「でも早くて嬉しい。ちょっとさみしかったしねー♪」



沖「そんな笑顔で言われても説得力ないけど?」



 「わぁ!危ないよ総司!」



思わず彼女を抱きしめた。
シャンプーの香りが心地いい。

あきらめたのか大人しくなった彼女を思う存分抱きしめた。





いきなり飲みにいっても全然平気って言われてもなんだかこっちがさみしくなる。

だけどこんな明るい調子で言われたら、「寂しい」も重い空気だけとれてただ、自分への愛情だけ感じてしまうから不思議だ。


彼女はそういう言葉のバランスのとり方がうまい。






だから、いつも僕の調子が狂わされる。




沖「ご飯・・食べてきたの?」



 「うん。同期と食べてきた。」




沖「それって・・。」




 「男女6人!みんな愚痴がたまってて大変だったんだよー。」



ニコニコしながら内容を語ってくれた。
同期の恋愛相談から仕事相談まで。


名前ちゃんは自然と話をしたくなる空気があって、何でも話せてしまうんだ。



そんな彼女だ。




男女問わず友達が多い。



なのに男友達とは僕がヤキモチをギリギリ妬かないぐらいの付き合いしかしないから結局安心してしまう。



不安と安心を交互に与えられている気がして、気がつけば彼女のことを考えている時間が増えていた。

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