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ルルーシュ様に捧げます。
10000hitsキリ番御礼☆


ミッション:浮気された話
設定   :大学生


明るい内容とは言えないので苦手な方は回れ右!
ちょっと切ない…かも?
しかも、長いw
さらに暗い話が苦手な管理人が書いてます。


それでも大丈夫だぜ!という優しいお嬢様だけ先にお進みくださいね。















大丈夫ですか?



ではどうぞ☆








―――――――――――――――――――――









僕は多分みんな好きで。
だけどみんな本当は好きじゃない。
誰ひとり、好きになんてなってなかった。

好きって言われたら嬉しいじゃない?
拒む理由なんてあるのかな?


理由なんて・・
ないよね?


そうじゃなかったら僕は。
どうやってこの渇きを潤すの?






―change who you are―






――パンッ



静かな教室に響いた音。
段々と熱を持つ左頬。
悲しみと怒りが混じった目。

その全てが。
今僕が目の前の人に叩かれたことを物語っていた。



沖「・・・痛いな。」



 「っ・・最低。」


名前の目に次に宿るのは涙。


最低っていうのは。

他の女の子と遊んだこと?

手をつないだこと?

キスしたこと?

それともそれ以上・・。




口にだそうものなら、名前の手がもう一度、今度は僕のお腹に炸裂した。
痛い。



 「キャンパスの敷地内に埋めてやる。」


沖「それは勘弁してほしいな。」



こんなやりとり。
まるでいつも通りの僕らじゃないか。
さっき叩かれたことは夢?



 「とにかく。」



下を向いた名前の目から涙が零れおちそうで。
ああやっぱり現実なんだねなんて他人事のように思った。


 「私、浮気されるのとか嫌だし。だから。」



沖「別れる?」


こんな時までうっすら笑っている僕は君にどううつるんだろう。

まるで何か痛いことをされたかのような顔をした君に背を向けた。
机の上に置いてあった鞄に手をかけると僕は講義室を後にする。



 「総司は。」


声が聞こえた。


 「今まで誰かを本気で好きになったことも。好きになってもらえたこともなかったんだね。きっと。」


僕は足を止める。
そして。


沖「そうかもね。」


部屋を出た。



ぱきんと音を立てて、


また何かが欠けた。

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