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そして放課後。
待ってました!ケーキの時間!!!


と思ったのに。



千「ごめんね!少しだけ待っててもらえるかな??委員会の仕事ができちゃって…。」



そんなうるうるした目で見つめないで、千鶴ちゃん。
大丈夫だよ、待ってるよ永遠に!



 「わかった!じゃあ部室にいてもいいかな?台本の手直ししてるよ!」



千「ありがとう!じゃあ終わったら行くね!」



笑顔になってくれた千鶴ちゃんと一度別れ、私は部室に向かった。


















―――――――――――――――――――――




沖「あれ?名前ちゃんいない。」


平「名前…もしかして帰っちゃった!?」


最後の授業の課題を職員室へ運んだ二人が戻ってくるとそこに名前の姿はなかった。


沖「…平助君がノート廊下にぶちまけたりするから時間がかかったんじゃない。」


平「おっ俺のせい!?いや、まだきっと学校にいるって!俺放課後暇かって聞いたし。」



沖「何で平助君が名前ちゃんの予定を聞くわけ?名前ちゃんは僕と遊ぶんだけど。」


平「はあ!?なんで総司と遊ぶんだよ。あいつの誕生日祝いたいのお前だけじゃねえんだぞ。」


沖「抜け駆けしようとしたのは誰だったかな?平助君???」


平「う。」


教室の入り口で言いあいしている二人の所にバタバタと大きな二人が入ってきた。



原「お、平助に総司じゃねえか。お前ら名前知らねえか?」



土「ちっ。あいつ帰ったか?」



沖「…何してるんですか、二人して。」


平「先生が生徒に手だすとか最低だな。」



土「人聞き悪いこと言ってんじゃねえ!ただ探してるだけだろうが!」


原「今日あいつ誕生日だろう?だから映画連れてってやろうかと思って…。」



沖「まだ未遂なだけで時間の問題みたいだね。手だすのも。」


原「土方さんなんてもうプレゼント渡してたぜ。俺より悪いだろ。」


平「はあ!?」


土「プレゼントなんて大それたもんじゃねえ!菓子やっただけだろうが!」


沖「へーそうやって餌でつるんですね。大人って最低だな。」


いくら放課後とはいえ、四人はとても目立つ。
何事かと遠目から見ていた生徒も何人かいたが、土方が睨みをきかせると目を逸らして去っていった。



平「ってか、こんなことしてる場合じゃないんだって。えーっと名前…。」


平助が携帯を取り出し名前の番号を探す…のを総司が阻止した。


沖「僕がかけるよ。」


平「別にどっちがかけたって…。」


また言いあいが始まりそうな二人に声をかけた人物がいた。


風「ここにいたのか、犬共。」


平「あ、お前…。」


沖「出た。ちょっと土方先生、どうにかしてくださいよ。この先輩僕達をいじめるんですよ。教師なら注意してくださいよね。」


原「こいつ昼休みに俺達のところにも来たぞ。」


土「放っておけ。何言っても無駄だろうが。」


沖「役にたたない人だなあ。先生なんだからどうにかしてくださいよ。」


風「貴様ら、我が妻を追いかけまわしているようだが…今日という特別な日をお前らと過ごすわけがなかろう。わかったらさっさと尻尾をまいて帰るが良い。名前はお前らには過ぎたものだ。」


沖「…文句があるならじっくり聞こうか?剣道場で。」


風間に笑いかけている沖田の目は笑っていない。

ぴりぴりとした空気を真っ二つに斬る声がした。


千「あ!見つけました!!!」


斎「土方先生に原田先生まで…何かあったのですか?」



廊下には少し驚いた顔をした二人が立っていた。




土「いや…何でもねえよ。」


原「二人は委員会か?」


斎「いえ、実は…。」


千「ちょうど皆さんをさがしていたんです!お手伝いしてもらえませんか??」


五人「???」


斎「雪村、後は頼む。俺は…。」


千「はい!そちらもよろしくお願いします!」



斎藤はそう言うと一人廊下を歩いて行った。

千鶴は残った五人を教室に押しこむように入れると


千「それでは、準備を始めますよ!!!」


笑いながら腕まくりをした。

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