九條様に捧げます!
☆18000キリ番御礼☆
ミッション:斎藤さんと甘いクリスマス♪
ベタな幼なじみ設定!
甘くなってくれ一君!
クリスマスは一緒にいよう♪
大丈夫ですか???
ではどうぞ!
―――――――――――――――――――――
『楽しみだね!一!今日はサンタさんが来るんだよ!!!』
斎『そうだな。』
『サンタさんが寒くないように、水筒にあったかいお茶いれておいたの!あとね手紙も書いたし、お菓子も用意したんだ!!!』
斎『そうか…。』
大きな大きなクリスマスツリーの下に靴下と手紙と水筒とお菓子を置いた。
『一は?置かないの?』
斎『俺は…。』
『じゃあ私の靴下かしてあげるね!』
一に靴下を渡すと少し困ったように笑って、でも私が置いた靴下の隣にそっと置いた。
斎『プレゼント…貰えるといいな。』
『絶対来てくれるよ!』
そう言って一と手を繋いでソファに座った。
しばらくするとお母さんがココアをいれてくれて、それを飲みながら二人で並んで本を読む。
お父さんが帰ってくるとみんなでご飯を食べて、大きなケーキも食べた。
ケーキにのっていたチョコのプレートを一と半分こした。
『おいしいね!一!』
斎『おいしいな。』
にこりと笑った一に私もつられて笑った。
私の大好きな大好きな笑顔。
―sweet sweet―
斎「…名前、名前!」
「はい!?」
肩をゆすられて目を覚ます。
視界に入ってきたのは机とノート。
体を起こすと隣には一が座っていた。
…正しくは高校生の一が。
斎「寝るならベッドで寝ろ。風邪をひくぞ。」
ああ。
一緒に宿題をしていたんだった。
何か飲み物を淹れてくると一が部屋を出ていった瞬間にものすごい眠気がきたんだよね。
「もう!ベッドで寝ろとか一ったらやーらしっ!」
斎「…帰るか?」
「嘘です!ごめんなさい!」
ぴくりと眉を動かして一が言ったとほぼ同時に謝罪するとため息をつきながらテーブルにココアが置かれた。
「わっ!ココアだ!」
手を伸ばして一口飲むと口の中に優しい甘さが広がって…。
「幸せ…。」
斎「お前は昔からココアが好きだな。」
俺の飲みかけをよく奪われたと一が目を細めて呟いた。
奪われるとか人聞きの悪い。
事実だけどね。
「一のいれてくれたココアは世界一だよ。」
斎「そんなこと言われても何もでないぞ。」
とか言ってるけど。
照れてるの私にはわかるんだから。
私達はいわゆる幼なじみのお隣さんで。
親同士が仲が良いからこうしてお互いの家に行き来することは当たり前のことだった。
小さい頃は可愛らしく笑っていた一も成長と共に表情が減って、でもそれと反比例するようにもてた。そりゃもうもてた。あ、現在進行形でもてる。クールはもてるんだな。
そんな風にどんどん人気になっていく一に焦った私が突っ走って告白をしようとしたのが一ヶ月前。
だけど。
斎『待て。言うな。』
『え?』
私、一のことが…まで言いかけた時、一に告白を止められた。
そこまで言っちゃったら後に続く言葉なんて好きですぐらいしかないというのに。
止められてしまう=ふられると頭の中で変換された私は頭に岩が落ちてきたような衝撃を受けたわけで。
体の力がぬけて首がもげそうなぐらい傾いたのを一の手が支えた。白目むく寸前だったけれど手が触れた感触に我に返る。
と、思ったら抱きしめられていた。
『はっはじっはじめさん!?』
斎『こういうのは俺から言いたい。』
好きだとあの低い声で囁かれたら私の頭がショートしても仕方ないと思う。文句言わせない。
こうして私の生まれて初めての告白は返り討ちにあって気絶するという結果に終わった。
(その後一が家までおんぶしてくれました。)
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