水城様に捧げます。
相互記念話☆
ミッション:最初は冷たい一君?…かーらーの甘め♪
現パロ、高校生設定。
一君はもちろん風紀委員。
そしてあなたの彼氏です。
ちなみにあなたも風紀委員♪
大丈夫なお嬢様だけどうぞ〜↓↓↓
――――――――――――――――――――
沖「えーいいじゃない。一君。一分だけだよ、一分。たったそれだけの遅刻なんだもん。目つぶってよ。親友の為に。」
斎「誰が親友だ。一分でも遅刻は遅刻だ。見逃すことはできぬ。大人しく反省文を土方先生に提出しろ。」
沖「嫌だよ。何で僕がよりにもよって土方さんに反省しなくちゃいけないわけ?」
斎「土方先生に反省するのではなく、自分の行いを…。」
沖「えー。」
斎「規則は守れ。」
―規則は守りましょう―
毎日のように繰り返されるこの会話。
本人たちは飽きないんだろうかと隣で見ている私に沖田先輩がにこりと爽やかな笑顔をくれた。
沖「おはよう、名前ちゃん。今日も朝から風紀委員のお仕事大変だね。しかもよりにもよって一君だもんね。肩が凝るでしょ?」
「え?い…いえ、そんなことは…。」
沖「肩が凝るどころかもう凝り固まってるよね。無理しないで一君に任せて教室戻っちゃいなよ。今日寒いし風邪ひいちゃうから。あ、ココアでも奢ってあげようか?」
もう斎藤先輩そっちのけで私に話しかけてくる沖田先輩にも慣れたけど。
…やっぱり近距離で会話されるのには慣れない!だってみんなが憧れるかっこいいお顔が目の前にやってきて照れない女の子がいるだろうか?
そろそろかな?と思っていたら案の定、斎藤先輩が私と沖田先輩の間に立ってくれた。
斎「…総司。」
沖「うっわ…一君、今ならその目で人殺せそうだよ。はいはい、邪魔者はいなくなりますから。…またね、名前ちゃん。」
そう言ってまた爽やかな笑顔を残し、沖田先輩は校舎の方へ歩いていった。
その姿を二人で見送る…と思ったら斎藤先輩が声をあげる。
斎「Σはっ!反省文を書かせなければ…。名前、俺は総司の所へ行く。もう今から来る生徒はいないだろう。お前も教室に戻れ。」
「はい!」
斎「…総司の言う通り、今日は冷える。温かいものを買って飲むといい。」
そう言って斎藤先輩は私にお金を渡すと踵を返して沖田先輩を追いかけた。
(今、一瞬笑ってくれた!!!)
斎藤先輩の笑顔が朝から見られて私の心は飲み物なんてなくても十分温かいです!!!
ああ、あんな素敵な人が本当に私の彼氏なのかな?
今でも時々信じられない。
この高校に入学して、校門のところに立っている斎藤先輩に一目惚れしてから。
何とか同じ風紀委員に入って、少しでも近づけたら…と思ったけれど。
予想以上の人見知りでした。私。
くっそ!このチキン野郎!って何度も自分の頬を殴ったわ!(殴るふりだけど。)
全然話しかけられなくて。
しかも斎藤先輩も自分から話すタイプじゃなかったから。
初めて会話ができたのはもう夏で。
『さ…斎藤先輩!このプリント、どうしましょう?』
風紀委員の仕事内容をまとめたものを先生に提出する仕事があったんだけど。
プリントを何とか作りあげ、斎藤先輩のところに持っていって…。
斎『ああ。それはクリップでとめて…あ、いや、いい。俺がやっておく。』
『いえ!お手伝いします!!!!』
手伝うと意気込んで言ったくせに、その勢いでプリントをばらまいた私に。
斎『…くくっ。では頼む。』
こらえられなかったのか斎藤先輩は笑ってそう言ってくれた。
あの時の笑顔、プライスレス。
その時を境に私は少しずつ斎藤先輩と話せるようになった。
斎藤先輩も話しかけてくれるようになった。
そして。
季節が秋から冬へ変わりかける頃、私は斎藤先輩に告白して…めでたく彼女となった。
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