水城様へ捧げます☆
31101キリ番御礼☆
ミッション:妊娠している妻を思い切り労わる一君
あなたは一君の愛する奥様☆
妊娠六ヶ月目ぐらいかなあ。
現パロとなっております。
…要は、労わってもらってくださいw
それではどうぞ☆
―――――――――――――――――――――
一さんが私にくれたもの。
ドキドキする気持ち。
安心する居場所。
たくさんの愛。
同じ名字。
そして
新しい家族。
―きらきらひかる―
斎「ただいま…。」
「あーお帰りなさい、一さ…。」
斎「何をしている!?」
「はいぃぃぃ!??!」
ガチャリとリビングのドアが開いて。
お仕事から帰ってきた一さんを見つめて声をかけた…のに。
ものっすごいスピードで私のところまで走ってきた一さん。
仕事カバン投げちゃだめですよ!
そんな行動、一さんらしくない!!!
「えっと…お鍋をとっただけです。」
斎「高いところの物は俺がとるとあれほど…。」
「で…でも、一さんお仕事ですし。脚立があればとれますから。」
斎「もしも落ちたらどうするつもりだ。あんたはもう少し自分の体を大切に…。」
「はいはい、わかりました。ほら、一さん。すぐにご飯の準備しますから、着替えてきてくださいね。」
一さんの背中を押すようにして彼を寝室の方へ促した。
渋々といった表情で歩き出す一さんに思わず苦笑いしてしまう。
結婚する前から何かとぬけている私を一さんがフォローしてきてくれた。
時に厳しく、時に優しく。
そのおかげで私は昔に比べたら一人でできることがだいぶ増えてきたと思う。
だけど。
結婚して、しばらくしてから妊娠したことがわかった。
今ちょうど六ヶ月。
安定期に入って悪阻もなくなり、だいぶ体の調子も良くなってきたんだけど。
さっきみたいに少しでも私が高いところのものをとろうとしたり、階段をスタスタとおりようものなら一さんが吹っ飛んでくる。
私とお腹の子を心配してくれてるのは伝わるんだけど…ちょーっと心配しすぎかな?
産まれたらもっと大変そう。
だけど…幸せだなって感じちゃうから不思議なんだよね。
斎「どうした?どこか悪いのか?」
ぼーっと突っ立っていた私にいつの間にか戻ってきていた一さんが声をかける。
すぐに私の近くに来て顔を覗き込んできた。
「っ…!」
斎「どうした?名前。」
「か…。」
斎「か?」
「かっこいいです、一さん。」
斎「なっ!?」
結婚して二年近く経過している。
付き合い始めてから計算したらもう五年ぐらいになるというのに。
どうして一さんはこんなにかっこいいんだろう。
どうして私を選んでくれたんだろう?
仕事もできて、頭もよくて、剣道が強くて、しっかりしていて、そしてそして…。
ああ、もう数えきれないぐらいすごいところがたくさんあって。
私には不釣り合いどころか共通点はかろうじて人間というだけなんじゃないかというぐらいすごい人なのに。
斎「何を…いきなり…。」
「だって、しょうがないじゃないですか。そう思ったんだから。」
斎「…手伝う。」
「あ、照れましたね。」
赤い顔を隠すようにキッチンに向かう一さん。
お皿やお箸の準備をてきぱきとこなしてくれた。
「今日はお鍋ですよ。豆乳鍋。」
斎「そうか。」
「嬉しいですか?」
斎「名前が作ったものは何でも嬉しい。」
さっきは人の発言に照れていたくせに。
こうやって直球の言葉を投げてくるんだもん。
人のこと言えないです。
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