コウ様に捧げます☆
ミッション「沖田さんは会社の同僚」
目指せ、キュンってするお話!
あたたかい心と目で読んでください♪
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気がつけば目で追っている。
ちょっとしたことにドキドキしてしまう。
あれ?
これって・・
恋!?
―近距離恋愛―
社内恋愛とか面倒だろうなーなんて思っていた。
ちょっと前までは。
だけど。
今の私は、完全に、ドキドキしている。
一番近くのあいつに。
こんな感情抱くようになっちゃったのは1か月前のことだった。
千鶴はよく平気だな。
職場もプライベートも一緒だなんて・・
パソコンの向こう側、少し離れた席に千鶴がいた。土方課長と何か話している。
書類を渡しているから仕事の話だろうけれど。
実は、あの二人、恋人同士。
まぁでも、好きな人とずっと一緒って嬉しいもんかな?
前に好きな人がいたのはいつだっけ・・?
あぁ、もう遠い目通り越して目をつぶっても思い出せない。
完全に干物女だな、私。
そんなことを考えていると昼休憩のチャイムがなった。
開いていたエクセルデータを保存し、お弁当を取り出す。
千「名前ちゃん。ご飯だね。」
気がつくと隣に千鶴が立っていた。
「うん、いこっか。」
私たちは同期だ。部署は違うが仲良しだ。
同期は男女5人組。
総務に千鶴、営業に一君、平助、商品開発部に私と・・
沖「お腹すいたね、今日は何食べよっかな。」
総司。
入社試験の時から知り合いだった。
たまたま一緒に面接を受けていたのだ。そこからの仲。部署も同じだし、同期の中でも一番一緒にいる時間が長いかもしれない。話しやすいし、良い奴だ。
食堂に向かうと一君と平助がもう座っていた。
営業組がいない場合もあるが、基本的に社内にいたら一緒に食べるのが暗黙の了解ってやつだった。
沖「今日は・・Aランチにしよっかな。」
総司が二人が食べているお昼を見てそう呟き、列に並び始めた。
私と千鶴はお弁当を持ってきているので座る。
「お腹すいたー!」
平「今日は何弁当?」
「昨日の夜ごはんの残り弁当。」
平「いっつもそれなー。」
「節約なのー節約。平助もたまには作ったら?あ、もしくは作ってくれるような彼女作ったら?」
ニヤニヤしながら言ってやった。
平「お前に言われたくないし。」
くそ・・反撃にあった。
平助め。私と同じで社会人になってから恋人いないくせに!
「一君は彼女とどう?」
斎「どう・・と言われても。特に変わらない。」
千「結婚とかしないの?」
斎「もう少し仕事で上にあがって安定したら申し込みたい。」
「一君はしっかりしてそうだよね、そういうとこ。」
5人の中で恋人がいるのは千鶴と一君だけだった。
入社してから私、平助、総司はずっとフリー。
だけど、焦っているわけではなくて。
なんとなくいっかって思ってしまっている自分がいた。
「だめだ・・このままじゃ・・枯れ・・。」
平「何ぶつぶつ呟いてるんだよ、こえーよ。」
「うるさいなー!」
沖「何騒いでるの?」
平「あ、総司。そういえば総司は最近どうなの?」
沖「どう?」
斎「彼女ができたかとききたいらしい。」
沖「いないよ。」
千「仕事も忙しいもんね。」
平「今日はみんなどうなの?忙しい?」
斎「俺は今日はもう落ち着いたな。」
千「私はもともと残業少ない部署だから。」
平助の視線が自然と私たちに向いた。
この聞き方は飲みに行けるかというお誘いだ。
商品開発部という部署がら残業はめちゃめちゃ多い。だけど・・
「今日は平気かも。」
沖「僕も。」
平「よっしゃ!飲みいこーぜ♪」
「良いね!金曜だし、のものも!!!」
こんな感じで飲みにいく。
本当に仲良し同期だ。
なかなか珍しいみたいだけど、休みの日もみんなで出かけたりする。
仕事も満足してるし、同期にも恵まれた。
だからきっと恋愛に頭がいかないんだと思った。
そしてその現状に不満もなかった。
ただ、たわいもないことで。
たいしたことないことで。
いきなり私の恋心が目を覚ました
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