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主・斎「「ごちそうさまでした。」」





新婚さんみたいな食事も終わり・・。
持ってきていたお茶を二人で飲んでいた。




斎「名前、今日は楽しかっただろうか?」



 「はい!とても!うちわも買っていただきましたし!」



斎「そうか。俺は左之みたいに気がきかない。どうすれば名前が楽しめるかわからなくてな。」



 「一緒にいられたらそれで幸せですよ、私。」



斎「っ・・///あんたは何でそういうことを平気で言う・・。」




 「え?だって本当ですし。今日は我儘たくさん聞いてくれてありがとうございます。」




斎「いや、名前が笑ってくれればいい。」



そう言って穏やかに微笑む斎藤さん。

やっぱり私の大好きな人は素敵すぎます。



 「斎藤さん。」



斎「?」




 「大好きです。」




斎「/////。」




 「斎藤さんもいっぱい愛して下さいね?」



斎「・・・・・。」




ずっとこんな風に。

私が斎藤さんを。
斎藤さんが私を。

思いあっていければ。

それだけできっとすごく幸せだ。






ニコニコしながら言ったのに。
何故か斎藤さんの動きが止まった。





 「あれ?斎藤さん?さいと・・。」




気が付いたら。



目の前に斎藤さんの顔。



そして。




背中は畳の感触。




ん?





これは・・。





斎「あんたはいつも無防備だな。」






 「え・・。」





斎「そんなことを言われたら。」





斎藤さんの指が頬をなぞる。
もう片方の手は私の肩を押さえていた。





斎「止まらない。」





 「さいっ・・ん・・。」




ゆっくりと優しい口づけが降りてきた。
キスは初めてではないんだけど。
なんだか雰囲気が違う。




たくさん愛してって。
え?
そ・・そういう意味に聞こえますか?




斎藤さんの手が私の首筋に移動する。
そのまま襟元にたどり着いた。





は・・恥ずかしいけど。
でも、斎藤さんなら良い!
名前、大人の階段をかけのぼりたいと思います!!!!





決意を固め、私は手を斎藤さんの首に絡めた。
それを合図に斎藤さんのキスが深く・・










なりませんでした。







ぴたりと斎藤さんの動きが止まる。





 「斎藤さん・・?」






斎藤さんの表情が険しい。
鋭い目で襖の方を見ている。









原「ばか、押すなって。」



平「ちょっ・・一君何してんの!」



沖「ほらほらお子様はあっち行ってなよ。」



永「くっそ斎藤うらやましくなんかないぞ。」



土「てめぇら・・何してやがる。」
















廊下から小さな小さな声。
そしてその声達を見つけた副長の声。












平「土方さん、一君が!」



沖「あ。止まっちゃった。」



原「いいところだったんだがな。」









土「てめぇら人の部屋覗いてんじゃねぇ!」






まず雷が廊下に落ちた。
そして。





――スパーン!!!




土「斎藤!てめぇも屯所でそんなことしてんじゃねぇ!外行け!」




勢いよく襖が開く前に私は斎藤さんに起こされていた。



鬼副長降臨。
そしてその後ろにはおそらく覗いていたであろう人たちの姿があった。




沖「土方さん、外ならいいんですか?じゃあ一君、庭で続きしたら?」




永「に・・庭だと!そんなとこで//」




土「だめに決まってんだろーが!総司!!」




斎「・・副長。申し訳ありません。」




斎藤さんがいつもの淡々とした口調で土方さんに謝る。
私もつられて頭を下げた。




土「・・はぁ・・おい原田、総司。名前連れて膳下げてこい。ついでに片付けしておけ。新八と平助はさっさと部屋へ戻れ!」



土方さんに言われそれぞれが動き出す。
私も沖田さんや原田さんに連れられて後片付けに行った。




最後の最後はちょっぴり残念だったけど。
今日は斎藤さんとたっぷり一緒にいられて本当に幸せでした!



今日の続きはいつかななんて考えてたら顔が赤くなっていたらしくて沖田さんと原田さんにからかわれたのは斎藤さんには秘密にしておく。











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