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 「はっ!?」




千「あ、名前ちゃん。大丈夫?」





 「ち・・千鶴ちゃん?」





勢いよく起き上がると横には千鶴ちゃんがいた。多分てぬぐいを換えに来てくれたんだ。




千「うなされてたよ?熱は下がったかな・・?」




すっと千鶴ちゃんの手が私の額に触れる。
ひんやりして気持ちいい。




千「あ、だいぶ下がったかも。山南さんのお薬効いたんだね。」




 「あ・・うん。」




千「じゃ私皆さんに知らせてくるね。」




 「あの!千鶴ちゃん・・名字と##NAME3##って子・・知ってる?」




千「え・・?ううん、知らないけど。」









良かった!
現実です!
ちゃんと戻ってこれました!!!!!
山南さんの薬のせいじゃないよね!?



でも長くて変な夢だったなぁ。
結婚して子供が居て。
しかも旦那様があの人達だなんて。



まぁ、それぞれおもしろかったし。
子供は可愛かったし。



結婚も悪くない・・かも?














私がのんびり水を飲んでいると複数の足音がした。




平「お!名前起きて平気か?」




原「薬が効いて良かったな。」




沖「ずっと寝てたらタダ飯になるもんね、名前ちゃん。」



斎「総司、もっと素直に心配できぬのか。」




土「お前ら、病人の前で騒ぐんじゃねえよ。」





あ。
・・・良かった。
いつものみんなだ。





私は思わずため息をついた。




土「あ?どうした。ため息ついて。」



沖「目覚めてすぐに土方さんの顔を見たら誰だってため息つきたくなりますよ。」




土「なんだと総司!!!」




原「ケンカするなら外行ってくれ。」




平「千鶴がうなされてたって言ってたけど嫌な夢でも見たのか?」





 「あー・・。」






私は思わず夢の内容を話した。
みんなが父親で、子供がいたってこと。
何故か母親が私だったということ。



話しているうちに平助君や斎藤さんは顔が赤くなっていくし、沖田さんや原田さんはニヤニヤしてるし、土方さんは照れたようにそっぽむいてるし。


なんで?





沖「へえ・・じゃ名前ちゃん。僕と夫婦になる?」



 「え!?」



斎「何を言っているのだ!総司!・・・俺を・・選んでくれるか?」



 「は?!」



平「一君もさりげなく何言ってんだよ!あー俺・・お前となら楽しく暮らしていける気がす・・ぐっ!」



原「はい、お子様は黙ってな。名前は大人の男がいいよな?」




土「大人な男なら俺だよな?名前。」





 「え?え?え・・!?」





なんだかよくわからないけれど。
私の布団の周りに大の男が五人、迫るように座ってます。
何これ、どういう状況!?






私があわあわしていると庭から声が聞こえてきた。






風「黙れ、犬共。我が妻に近づくことは許さぬ。さあ名前、俺と共に行こう。秘伝の薬を飲めばお前の病気はすぐに治るはずだ。」






土「風間・・!」



沖「へぇ、堂々と侵入してきて何を言ってるのかな?」



平「その薬とやらだけ置いて出て行けよ!」



原「お前にだけは名前を渡すわけにいかねえなぁ。」




斎「・・・斬る!」









どたどたと五人が庭へ出ていくと斬りあいが始まってしまった。

五対一・・だと思ったけれど。
良く見ると沖田さんは土方さんに斬りかかってるし、原田さんと平助君もなんかケンカしてるし。








 「・・・・なにあれ。」










ギャーギャーと騒がしく斬りあいをし続けた彼らはその後現れた千鶴ちゃんに思い切り説教され、庭で全員正座させられることとなる。






あぁ・・やっぱり。
しばらく結婚はいい・・かな。

そんなことを考えながら。
庭に正座させられている彼らを眺める私なのでした。



終わり
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