「・・・・・・・・。」
目を開くとまた天井。
もうこのくだり何回目?
十分です。
満腹です。
だけど。
##NAME3##「母様・・?」
隣に男の子がスタンバイしてます。
確か##NAME3##君ですよね。
えっと。
・・あ、もう土方さんだけだよね?多分。
「あ、##NAME3##。父様は?」
##NAME3##「呼んでくるね!」
私が起きたのが嬉しかったのか、満面の笑みで男の子は立ちあがる。
と、同時ぐらいに襖が開いた。
土「こら##NAME3##。母様起こしてんじゃねぇ。」
(やっぱり土方さん)
##NAME3##「起こしてないよ!?」
「あ、今起きたところです。」
土「そうか。薬飲んでおけ。」
土方さんはあまり変わらない?
でも土方さんがパパって・・厳格な感じするなぁ。
横に座ると私に薬を差し出してくる。
あ。
見覚えあると思ったら、斎藤さんのところで見たやつだ。
石田散薬☆
これ、効くの?
土「##NAME3##、母様をもう少し寝かせてやれ。」
##NAME3##「はい!ねえねえ父様!本を読んでください!!」
お。読み聞かせ?
今回は男の子だし、軍記物でもいいよね。
土方さんもそういうの好きそう。
土「仕方ねえなぁ・・。」
##NAME3##はどこかへ走って行った。本をとりにいったのかな?
土「名前、はやくよくなれよ。あいつが寂しがってる。」
「はい・・。あの、歳三さんは寂しくないですか?」
とか言ってみる☆
土「っ・・///」
お。
赤くなった。
新鮮!!!写真とりたい!沖田さんに高く売れそう!!!
土「・・・寂しいに決まってんだろ。」
そう言うと土方さんは私をぎゅと抱きしめた。
デレた!?デレたの!?
##NAME3##「父様〜!!」
遠くから聞こえる声と近づいてくる足音。
ぱっと土方さんは私から離れると部屋の隅に胡坐をかいた。
部屋に走り込んできた##NAME3##がその上に座り込む。
本を開く##NAME3##の頭を優しく撫でている。
ふふ。
なんだかんだ土方さんも子供には甘いんですね。
良いパパじゃないですか。
##NAME3##「僕読めるよ!!!」
お。
もう字が読めるんだ。さすが土方さんの息子。勉強してそうだもんね。
##NAME3##「うめのはなー!いちりんさいてもうめはうめー!!!」
「ぶはっ!!!!」
石田散薬を盛大にふきました。
土「だ・・大丈夫か?名前。」
「げほっ・・ごほっ・・。」
ちょっと!よく見たらあれ豊玉発句集!
土方さん、子供にそんなもん読ませてるんですか!?
あ、そんなもんとか言っちゃった。
良い俳句だとすりこませようとしてるんだ!
##NAME3##「すごい?すごい母様!字がよめたよ!」
「う・・うん。偉いね。」
字が読めたことは素直に褒めるけれど。
意味わかってるのかな?
##NAME3##「素敵な俳句だね?父様!」
素敵な俳句って教えてるー!!!
何照れてるんですか!
教えたのあなたでしょ!!!!
土「もう少ししたら、お前も詠んでみような、句を。」
##NAME3##「はい!父様!」
他の人の句もちゃんと教えてあげなきゃ!
いろんな人のを教えてあげなきゃ!
このパパもだめだな!おい!
もう充分です!満腹です!
目、覚ませ私!!!!!!
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