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 「良かった・・目覚めた。便利だな。」



また天井が見えた。
もう何も驚かないぞ。
何があっても驚かない!




次は誰?
うーん・・原田さんあたり?







――スッ





ゆっくりと襖を開けたのは。
私が思った人だった。





原「どうだ?調子は。」



あれ?名字がいない。




##NAME3##「母様!」



え?今度は男の子!?
おんぶされて肩の上から顔をだしている。




 「大丈夫・・です。」




原「熱は・・下がったか。##NAME3##、母様に水を持ってきてくれるか?」




##NAME3##「はい!」




パタパタと##NAME3##と呼ばれた男の子は部屋を出て行った。





原「お前が元気にならないと俺もあいつも落ち着かなくてな・・。」



横に座って頭を撫でてくれる原田さんはいつも見ている原田さんよりさらに大人に見える。
そして。




色気がさらに増してます。











 (うわーーー///なんか何もしてないのにえろ・・いやいや、色っぽい?)










原「どうした?顔が赤いぞ。まだ熱が・・。」





 「い・・いえ!大丈夫です!」




原「そうか?」




頭を撫でてくれていた大きな手が額にうつる。
直接皮膚にふれると余計に恥ずかしいのがこみ上げて来て。





 (は・・はなれてくださいー。)




原「早く治してくれよ。・・そろそろ我慢も限界だからな。」





 (ぎゃーーー!!!!!!//////)



額にあった手が頬にうつった瞬間。



##NAME3##「母様!お水・・あー!父様!ずるい!僕も母様撫でてあげる!」





水を持ってきた##NAME3##がナイスタイミングで部屋に戻ってきた。
助かったよ、私の天使!





##NAME3##「はい、お水!」




水を受け取って一口飲むと、その小さな手が私の頭に触れた。





##NAME3##「母様がはやく良くなりますように。」





うぅ・・この子良い子!
原田さんの優しいところが受け継がれている気がする!!!


パパNo.1は原田さんに決定かも!?






##NAME3##「母様〜。」




 「ん?」




一生懸命撫でてくれる手が止まった。
もしかして甘えたいのかな?






##NAME3##「僕のこと好き??」





う・・可愛い!
そんなお目目でこっち見ちゃだめ!
好きに決まってるじゃん!(今あったばかりだけど!!)





原「おいおい、##NAME3##。それぐらいじゃ好きにはなってくれないぞ?」




ん?
どういうこと?





##NAME3##「えーだって父様、女の人は頭撫でられるのが弱いって言ったじゃん。」




原「それだけで惚れてもらえると思うなよ。」
























な・・なんてこと教えてるんだ!
この歩く十八○!!!!!
まだ五歳ぐらいでしょ!?この子!
なんでもう女の人口説こうとしてるわけ?








 「・・原田さん、子供になんてこと・・。」





##NAME3##「ねえ、父様。絶対惚れさせる方法いつ教えてくれるの!?」




原「お前がもう少し大きくなったらな。ってか自分で考えろ、少しは。」




##NAME3##「ちぇ〜。じゃあ隣の花ちゃんのとこ行ってくる!」




原「あれ、お前この前近所の栄ちゃんと仲良くなってなかったか?」




##NAME3##「仲いいよ?だけど花ちゃんが私とも遊んでほしいって言ってたから。じゃ、行ってきます!!!」





・・・・・・・。
すでにあの年で何人もの女の子に言い寄られてるの!?
怖い・・遺伝子怖い!(再び)







原「ったく・・誰に似たんだかな?」





 「あんただよ!」





もう思い切りつっこんでやった。
今まで敬語以外使ってないけどどうせ夢だよね!?
これ現実だったら泣くよ!私!









もう夢から覚めて!
こんなパパはダメ絶対!!!

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