はるか様に捧げます。8000キリ番御礼!
男勝りな主人公と総司君の恋。
高校生設定☆
あたたかい目と心をお持ちになりましたか?
大丈夫な方はどうぞ♪
――――――――――――――――――――
「おーーーーきたーーーー!!!」
最近の日課は。
放課後のチャイムと同時に教室を飛び出し、隣の教室に走り込むこと。
そして。
沖「あ、名前ちゃん。今日もきたんだ?」
天使のふりした悪魔の笑顔と対面し。
「勝負だ!!」
思い切り顔を指さしてやることだ。
―負けたくないんだ―
斎「勝負あり!」
一の声が試合の終わりを告げた。
また・・・
負けた。
下がって面と小手を外し、手ぬぐいをぐしゃぐしゃに丸めて捨てる。
「また負けたー!!!」
悔しい悔しい悔しい!!!
離れたところに座っている沖田は涼しい顔をしていて、他の部員から勧誘されていた。
そう、沖田総司は先月この学校に転校してきた。
特定の部活に入ることもなく、ふらふらしているような奴なのに!!!
「どうして勝てないの・・。」
私はあいつからどうしても一本がとれなかった。
遡ること二週間前。
防具を持って道場へ向かう私に沖田が話しかけてきた。
沖「君が名字さん?」
「そうだけど・・あ、あなた転校してきた人?」
沖「そう。沖田総司っていうんだ。よろしくね。」
「名字名前です。えっと、何か用?」
沖「剣道部見学してみたくて。」
「そうなの?じゃあ一緒に行こう!」
人数が少ないからいつでも大歓迎状態のうちの剣道部。女子は私しかいないし、男子も十人ぐらいしかいないのだ。
しかもそんなに強くない。
小さい頃からやってるのは私と一ぐらいで他のみんなは高校から始めた子ばかりだから、正直言うと一番強いのは一。二番目に強いのは私といっても過言ではない。
「沖田君剣道やってたの?」
沖「うん、ちょっとね。」
経験者!強かったら一が喜ぶ!!
嬉しくなった私は沖田君を道場へ連れて行ったんだけど。
試合をすることになって。
一以外のみんなはほぼ瞬殺だった。
一とは互角で勝負がつかなかったぐらい。
そして。
沖「名前ちゃんもやるの?」
「もちろん!うちの部で二番目に強いもん。」
沖「そう・・。女の子と戦うのはあまりしたくないんだけど・・。」
「手加減無用!」
沖「じゃあ今日からは三番目になってね。」
そう言われて。
私は負けた。
もちろん負けることだってある。
相手は一と互角だったわけだし。
ここまでは私も良かったんだ。
だけど。
沖「うーん・・やっぱり入るのは考えようかな。あまりおもしろくないし。」
「え?」
沖「一君しか強い人いないからさ。じゃあね〜♪」
そう言って。
奴は去っていった。
一君しか強い人いないって。
私含めて他は雑魚ってことかー!?!?
と、怒ってるのは私だけで他の男子はあいつ強いなーとか言ってるだけなのよ!?信じられない!情けない!
ってなわけで。
毎日勝負を挑んでるんです。
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