天宮萌様に捧げます☆
16000キリ番御礼!
ミッション:奥手な平ちゃんにアタックしつつ、最後に逆転される
照れちゃう平助君は好きですか?
だけど実は攻めな平助君も好きですか?
ちらりと一君や左之さんも登場☆
大丈夫な方はどうぞ!!
―――――――――――――――――――――
付き合ってからもうすぐ一ヶ月。
キスするどころか。
手もろくに繋いでいません。
これって私に魅力がないってこと?
私が何かしてしまったってこと?
教えてください!!!
―turn the tables?―
「と、いうことで教えて!一!!」
斎「…何故俺にそんなことを聞く。」
「昔からわからないことがあると一が的確に教えてくれたから。」
斎「俺が教えたのは答えのある問題ばかりだ。人の心はわからぬ。」
「薄情者ー!!!」
幼なじみの一の家に乗り込んでからもう軽く一時間が経過した。
私がこんなにも悩んでいるというのに隣でもくもくと課題してますよ、この人!
「だってさ、平助と付き合ってもうすぐ一ヶ月になるのに…うちらチューどころか手もほとんど繋いでないんだよ!?毎日たくさん話すけど近づくと離れちゃうし…。私嫌われてるのかな?」
斎「嫌いな相手と付き合うような奴はいない。」
「じゃあ魅力がないのかな?」
斎「魅力を感じない相手と付き合う奴もいない。」
「じゃあ何かしちゃったのかな!?」
斎「あんたに覚えがないならわからぬが、少なくとも相手を傷つけるようなことをできる人間ではないことだけは保証する。」
「は〜じ〜め〜!!!」
斎「…離れろ。」
「はい。」
なんだよ。
大切な幼なじみが感激のあまりしがみついたぐらい許してくれてもいいじゃんか。
「じゃあどうしてだろう。」
斎「簡単な話だ。」
ぱたんとノートを閉じるとようやく一は私と向き合って座ってくれた。
斎「平助本人に聞けばいいだろう?」
「何を?」
斎「…何故手を繋いでくれないのか、何故近づいたら離れるのか、何故キスをしてくれないのか…。」
「あーーーーあーーーー!言葉にしないでよ!恥ずかしいじゃん!!!//////」
斎「先ほど自分で言っていたではないか…。」
「それにそんなこと聞けないよ。」
斎「?」
「なんかそんなグイグイくる女の子って嫌がられない?」
斎「そう思うなら現状維持で満足しろ。」
「うう…。」
頭を抱えてテーブルに突っ伏すと横から小さなため息が聞こえてきた。
斎「おそらく、あんたに原因があるのではなく。平助の問題だと思うが?」
「え!?一何か心あたりあるの!?」
斎「…さあな。気になるなら本人に聞け。」
「絶対知ってるよね!?何何!?教えてよー!!」
斎「知らぬ。」
その後も一は答えどころかヒントもくれなかった。
こうなったら自分でどうにかするしかない。
今までは行動しなかったけれど…
変えたいなら動かないとね!!!
「がんばってみる!!!」
斎「…ほどほどにな。」
そうして私は意気揚々と一の家を後にした。
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