私の兄、土方歳三はこの薄桜学園の教頭先生をしている。


毎朝、校門の前に立ち風紀委員の斎藤君と薫君と一緒に厳しく風紀の取締りをしている。



そして、今日も・・・。




土方「名前・・・リボンがグシャグシャだぞ。」




校門を通ろうとしたら、兄にリボンを指摘されてしまった。


指摘されたリボンを見ると確かに、リボンのバランスが悪かった。


それを見て、リボンを解いて結びなおそうとすると何度やってもリボンが縦になってしまう。



うぅ・・・上手く結べない。



苦戦していると見かねた兄が助けてくれた。




土方「はぁ・・・いい加減、リボンぐらい結べるようになれ。」




ため息をつきながら小言を言われる。

リボンが上手に結べなかったのはこれが一回目ではない。


何度かこういうことはあったがその度に兄はリボンを結んでくれる。



なんだかんだ言いながら私の兄は優しい。(ちなみにシスコン)



小さい頃から何かと助けてくれる。




だが、私ももう17歳だ。


いい加減、兄離れをしなくてはならない。


じゃないと兄に彼女ができなくなる。



私が邪魔で兄に彼女ができないなんて冗談じゃない!


そんなことを思ってはいるもののなかなか自立できないのが現状だ。




「努力はしてるよ!私だって上手に結べるようになるよ!!」




兄の言葉に対してこう言うのも何度目だろうか・・・。




土方「だけど、できてねぇだろう。」

「だから、練習してるの!!」




朝から校門の前でギャーギャーと私達兄弟は喧嘩する。


本当に、兄は五月蝿くてたまらない。


そんなことを思っていたら後ろから誰かにギュッと抱きしめられた。




沖田「朝からにぎやかだね、名前ちゃん。」

藤堂「元気なのが一番だよな!」




私を抱きしめたのは私の幼馴染みの沖田総司だった。


その後ろには同じクラスの藤堂平助もいた。




「だって、兄さん分かってくれないんだよ。私の日々の努力を!」




私がムッとしたように言うと私を抱きしめている総司はクスッと笑った。


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