「…猫にばっか構うなよ…」
思わず出た言葉。
『ごめんね平助』
起きてるとは思わなくて俺は軽く仰け反った。名前の顔は謝っているはずのに、ニヤニヤと笑っていて何を考えているのかわからない。
『猫より平助の方が好き』
「なっ……!あ……ぅ…」
『ふて寝しちゃうなんて可愛いなー』
そう言って名前は俺に軽く口付けすると、ぎゅっと抱きついてきた。
『平助、好き、大好き』
「…じゃあ猫より俺を優先してくれよ」
『うん。だからごめんね?』
俺が怒っているのを知っているはずなのに、ころころと笑う名前はとても嬉しそうだった。
もうすっかり日も落ちてしまったけど、夜はこれからだろ?
猫VSあなた
((勝つのは貴方に決まってる))
終
next→感謝の言葉