「───…ぁあああ〜!!」
姿が鮮明に見えてくると神威が名前の名を呼んだ。
沖「っ!平助!!」
藤「おう!!」
二人は庭に飛び出すと腕を広げる。
「Σんぎゃっ!」
藤「おわっ!!」
沖「ってて…、何とか間に合ったね」
「二人ともナイスキャッチ☆」
空中から姿を現した名前を藤堂と沖田が抱き止め、名前は二人の上で目を丸くした。
神「お帰り平成人☆」
「え……あ、神威…ちゃん?」
駆け寄って名前を笑顔で覗き込むのは以前見た夢の中で出会った一人。
「あの夢の続きって事…?」
沖「夢?夢ならどうしてこんなに痛いのかなぁ?」
「Σいででででっ!」
藤「止めろよ総司!久し振りだな……名前」
名前の頬をつねる沖田の手を払い、藤堂は優しい笑顔を向けた。
「平ちゃん…?総司君…?」
藤「ははっ!なに呆けてんだよ?」
沖「頭でも打った?」
「き…………キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!///」
スパァァンッ
土「五月蝿えぞてめえ等ー!!いま何時だと思ってやがる!!」
勢いよく開いた障子から土方が姿を見せた。
「鬼もキタ━━(゚∀゚)━━!『Σだから五月蝿え!』オマエモナーw」
怒鳴り声を上げ暗い庭に目を凝らした途端に土方は目を見張った。
土「ん……?お前は確か──!?」
「名前だよママ///『Σ誰がママだ!?』うわ…相変わらずの皺が懐かしい///」
沖「あのさ。いつまで僕等の上に乗ってるつもり?」
「Σいてっ!……本当に夢じゃない…」
沖田が急に立ち上がった拍子に地面に落とされたが痛みにすら今は幸せを感じる。
再び舞い戻った嬉しさの余り顔がニヤける名前だったが、神威が突然真剣な声色で問い掛けた。
神「名前ちゃん、また来たって事は願いがあるんだよね?どんな願いか分かる?」
「うん!」
神「あなたの願いは……なに?」
「平す犬と戯れる!///『Σまた俺!?』そうか、そんなに嬉しいか!///」
神「────そんじゃ今日は取り合えずオヤスミ〜」
沖「平助、後はよろしくね」
土「はぁ……。さっさと寝ろよ」
藤「Σぇえ!?ちょっと!待っ─────はぁ…」
置いてけぼりを食らった藤堂は溜め息を吐いて名前を見る。
藤「お前の寝るとこ『平助部屋!』……だよな。布団持って来るから部屋で待ってろよ」
「なんなら同じ布団でも『Σ良くねえよ!!///』チッ、じゃあ待ってる」
藤「今回は大人しくしといてくれよー?」
「ん?私に死ねと?」
藤「……いや、何でもない」
藤堂の部屋で布団を並べると前の記憶が甦り、名前はそっと微笑んだ。
(今回は何をしようかな♪)
藤「Σっ!?……?」
言い様のない悪寒が藤堂を襲った。