このお話は十六夜夢枕の寧々斬様からいただきました。
寧々斬様が執筆されている作品の中にトリップする設定です。
神威ちゃんはオリジナルキャラクターとなっております。
詳しくは寧々斬様のHPへGO!!!リンクから飛んで行けます☆
お薦め曲→茜空に願ふ
続・平す犬と一緒☆
「疲れたー…」
家に着くなり名前はベッドに倒れ込んだ。
近頃残業が続き、週末にはいつも疲労がピークに達する。
「皆どうしてるんだろ…」
以前見た長い夢…。日を追う毎にそれは名前の中で色鮮やかになっていった。
「また会いたいな……」
呟きながら重い目蓋を閉じると女の声が聴こえた。
──欲深いのぅ、主は──
「は……?Σっわぁあああ!!」
以前もそうだった。声が聴こえた直後に浮遊感が襲い、体が闇に落ちる。
それは再び彼に逢う5秒前─────
―――――――――――
「あ!また見っけ!」
沖「神威ちゃん、もう夜更けなんだから静かにしてよ」
神「ああ、ごめんごめん」
縁側に腰を下ろし星空を見上げる二人を目にした者がいた。
藤「ん…?二人とも何やってんだ?」
沖「あぁ、平助まだ起きてたんだ?」
二人の姿に気付いた藤堂は眠そうに目を擦りながら近付いた。
藤「寝てたんだけど厠に行きたくなってさ。つうか星を見てんのか?
似合わねえ事してんな、神威」
神「うるへぇ。今日は流れ星がいっぱい見えるから願い事しようと思ってさ」
藤「願い事?流れ星にか?」
神「うん。流れ星が消えるまでに三回願い事を唱えられると、その願いが叶うって言われてんだよ」
藤「へぇー。確かにここは一番よく星が見えるもんな」
沖「うん。でもすぐ消えちゃってなかなか上手くいかないんだよ。
ねぇそろそろ寝ない?眠くなってきたんだけど」
神「じゃあ先に寝なよ」
沖「僕一人で?やだよ。ほら、もう部屋に行こう?」
沖田は神威の腕を引っ張って強引に立たせた。
神「Σ待って待って!最後に一回だけ!ね?」
沖「もう……、本当にこれで最後だよ?」
藤「そんじゃあ俺もやってみるかな」
神「うん!皆でしよう♪」
沖「そうだね。あ、流れ星」
神「Σ拝め!!」
三人は手を合わせて必死に願った。
神沖藤「〜〜〜」
藤「どうだ?上手くいったか?」
神「……拝んでたから分かんねぇやw」
沖「はい、終わったんだかもう部屋に…………
ちょっと二人とも、あれって何だと思う…?」
神藤「へ?」
沖田が指差す空中を目にすると、蛍の様な小さな光の粒が少しずつ集まってやがて大きな光となる。
藤「蛍……じゃねえよな?」
神「違う。あれは────
っ名前ちゃん!?」