京都駅構内にて
「"旅の恥は掻き捨て"という諺があるように、旅行先では行動抑制の箍が外れやすい。
「京都タワー。へんとつくり!」
「違うよ平助!東京タワー。へんとつくり!でしょー。」
「しかし、俺達は一人一人薄桜生としての品格をもち、浮かれる事なく自分の行動に責任を持つという事を常に念頭に置くべきであり、
「あちゃー、タワー違いか!」
「おうよ平助!京都にいながら東京も味わってる私達ってさ、
「「リッチ…?」」
平助と名前は高らかにハイタッチをする。
「あんた達が愚かな真似をして、土方先生の心労を増やさない様に
まだ続く斎藤の論説。
平助達の愚かな真似にはこれっぽっちも気付かないようで。
「ねえ一君、一君、」
「なんだ?」
「今わくわくしてるでしょ。」
「私もそう思います。」
「な、何故だ」
総司と千鶴は目を見合わせてニヤリと笑った。
「斎藤さんすっごく目ぇキラキラしてます!」
「そーそー、尻尾ふりふりしちゃってるのが目に見えるもん。」
「!?俺に尻尾など無い!」
斎藤撮影会を始めた総司と千鶴。
「…なあ土方さん、あんたのトコのあの班、あんだけ言ったのに放した瞬間あれだぜ?」
「……俺ぁ京都でもデカい声あげなきゃなんねぇのかよ……」