「あ、あの…二人のことは誰にも言わないよ!!世の中にはそういう愛もあるから!!」
必死に力説する名前。
違う!!
俺と一君はそんな関係じゃねぇ〜〜〜!!!
って一君も何か言えよ!?
そう思って上に乗っかってる一君を見てみると見事に石になっていた。
「だ、大丈夫!!平助君と斎藤君の仲がそんなだったなんて全く気にしてないから!!」
名前も一君同様に勘違いをしている。
とりあえず、名前の想像をなんとかしないとな…。
「ご、ごめん!!」
そう思っていた矢先に名前は教室から出ていった。
そんな名前を後ろから追いかける。
上に乗っかってる一君は置いといて…。
「ちょっと待て!!名前!!」
なんとか追い付いて名前の腕を掴む。
「な、何?」
いきなり掴まれてビックリしている名前。
だけど俺は気にせず訳を話す。
「さっきのは違うから!!ちょっと一君に相談にのってもらってて…でもその途中て乱闘騒ぎになっちまって……。だから俺と一君は名前が想像しているのとは違うからな!!」
「本当?」
涙目になっている名前を見て可愛い…と心の中で悶えながらも返事をする。
「ああ。」
「良かった…。もし平助君が斎藤君とそんな関係だったら斎藤君に宣戦布告しに行かなくちゃいけないもん///」
「それって…///」
「えっと…そういうことかな?」
顔を赤く染めて言う名前に俺も顔が赤くなる。
今なら言える気がする。
俺の気持ちを……。
「名前。俺、名前のことがすk「名字!!さっきのは違う!!」………。」
言おうとした瞬間俺達を追いかけてきた一君に邪魔された。
「一君の馬鹿野郎ーーー!!!」
ついに我慢できなくて叫んだ。
結局、「好き」とは言えなかった。
End
→舞莉愛様