藤「あ、いたいた!お〜い、名前!一君!」
沖「三人共ぼろぼろでどうしたの?もしかしてまた喧嘩?」
永「まぁな!って、それよりお前等の方がどうしたんだ?」
原「土方さんに見つかったらまた説教食らうぞ?でもその前に…神威、俺達にもそれ三つな」
神「まいどあり〜☆」
藤「名前、京の縁日はどうだった?面白かったか?」
「すっっごく面白かった!なんか…皆いいね。私は自分の好きな様になんてした事ないから…」
自傷気味に笑う名前に全員が目を丸くした。
原「なんだよ、お前本当に良いとこの嬢ちゃんだったのか?」
「良いとこって訳じゃないけど…親に言われるままに生きてきたかな」
藤「だったら…今から好きにすりゃいいじゃん!」
「え……そんな事…」
斎「決めるのはあんた自身だ。だが今ここに居る以上、今までの生き方に何らかの違和感を感じたからではないのか?」
「…………。」
神「出来ないって決めつけるのは、やってみてからでいいんじゃない?
今から名前ちゃんの人生は名前ちゃんだけの物だよ」
「…………うん!」
父「名前!お前はこんな所に…あなた達は一体…?」
父親は訝しげな目を向けながら名前の腕を掴みかけたが…
「(スッ)お父様、皆さんは迷子の私を助けて下さったんです。皆さん、本当にありがとうございました。また京へ遊びに行きます」
名前はその手を避ける様に先に立ち上がった。
永「おう!気を付けて帰れよ!」
藤「もう迷子になるんじゃねえぞ?また遊びに来いよな!」
「うん!」
藤堂達に見送られ、名前は父親と一緒に宿屋へ戻った。
(大丈夫。もう迷子にならないから)
父「名前。今回は仕方ないが、ああいった者達とは関わらない方が『お父様……煩い』Σ名前!?」
「これからは自分の事は自分で決めますから」
名前は驚くばかりの父親にニッコリ微笑んだ。
end (・∀・)ノシ
→寧々斬様