おはようございます。名前です。
今斎藤さんの部屋にお邪魔しています。
「何をしている」
『斎藤さんの服を脱がせております』
「やめろ」
斎藤さんが着替える所を狙って入り込んで、着替えを手伝ってあげようと思ったのに。
『手伝って差し上げます』
「いい…離せ」
『恥ずかしがっているのですか。初な方』
からかうように着物の袖で口を隠すと、斎藤さんは私の襟を掴んで部屋の外に投げた。そしてぴしゃりと襖を閉められた。
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『斎藤さん、斎藤さんは私のこと嫌いですか?』
「嫌いではない」
『では好きですか?』
「…嫌いではない」
朝げの時には愛の確認を。でも斎藤さんは好きだと言ってくれない。その後も無言でご飯を食べ続ける斎藤さんを、私は黙ってみていた。
「…名前」
『はい』
「好きだ」
『斎藤さぁぁぁあん!!!!!』
斎藤さんは黙々とご飯を食べ続けているが、その頬は確かに赤くなっていて、私は思い切り斎藤さんに抱きついた。
「いちゃつくなら外にいけ」
山盛りご飯をがっつきながら僻む筋肉さんは無視しよう。
『斎藤さん、私も好きです!!!愛しています!!!!』
「女が軽々しく愛など……だが俺も名前を…」
「だから外に行けっつってんだろ!!!」