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やってきましたー!休み時間!
どうくる!?何をされる!?

とか思いつつ構えて待っていたんだけど。



斎藤君は来なかった。




 「ん・・?」



斎藤君の席を見ると座って本を読んでいる。
あれ?なんでこないんだろ。




沖「どうしたの?名前ちゃん。」



 「いや・・斎藤君がこないから。」



平「確かに!どうしたんだろ・・一君。」



沖「さぁ・・。」



なんか総司が笑ってる気がするのは気のせい?
でも、これで私に平穏が訪れる!


・・いや、でも斎藤君だし。
まだ安心できないや。


気を引き締めろ!私!

























だけど。





その後放課後まで。
斎藤君は私の所にくることはなかった。






 「どういうこと・・?」



平「何がー。」



目の前で平助がモンブランをおいしそうに頬張っている。
昨日ケーキ奢るって言っちゃったから近くのカフェに来てるんだけど。




 「斎藤君が大人しくなった。」



沖「良かったじゃない。」




どういうわけか総司もくっついてきた。
私総司には奢るって言ってないからね。




 「なんかあるのかな・・。」




沖「さぁ?でもこれだけ言ってだめなら普通諦めるんじゃない?」



平「だよなー。普通はな。」



 「斎藤君普通じゃないじゃん。」



平「それもそうだけど。」



 「諦めてくれたのかな・・?」



沖「だといいね。」




諦める?
斎藤君が?
いや、でも普通これだけ拒否したら諦めるよねそりゃ。

これでやっと。
平穏な毎日が訪れる?




沖「じゃあとどめにさ。」



 「は?」



平「とどめ?」




沖「うん。一君が諦められるようにとどめさしておこう。」



平「・・言い方が物騒なんだよ、総司は。」



 「何するの?」



沖「僕と付き合ってみない?名前ちゃん。」




主・平「「は!?」」

   

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