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次の日。


朝から総司と平助に散々文句言われたけど。
とりあえずお菓子与えて治めておいた。
ちょろいちょろい♪





それにしても。
斎藤君をどうにかしないと私の安心・安全な学園生活が続かない。



どうしようかな。
あ、彼氏つくろうか。



でも好きな人いないし。
フリでもいいかなあ。






授業中はさすがの斎藤君も来ない。
ありがたいことに斎藤君は廊下側の一番前。
私は窓側から二列目の一番後ろ。
授業中だけは平穏な時が流れる。







 「ねえ、平助。」




隣の席の平助に小声で話しかけた。





平「ん?何?」





 「私と付き合って。」





平「はぁ!?」





平助の突然の大声にクラス中の視線が集まった。
私はとりあえず教科書に視線をおとす。




私は関係ありませーん。





平「てめ・・きたねえぞ!」






土「おい、平助。なんか質問あるのか?」






平「い・・いやっ・・その。すみません。」





土「何授業中に大声だしてんだ!静かにしてろ!」





あーあ。土方先生ご立腹。
ちらりと平助を見るとものすごい睨んでた。
ですよね☆






 「ごめんごめん。今日放課後アイス奢るから!ほら、駅前に新しいお店できたじゃん?」




平「てめーそんなんで許されると・・。」





 「じゃ今日はアイスで明日はケーキ。」





平「・・・・・。で、さっきの付き合うって何?」





あ、許してくれた。
単純な奴。





平「お前のことだから本気じゃないだろ。」




 「うん。斎藤君も私に彼氏ができたら諦めてくれるかなーって。」




平「一君対策?・・やだよ、俺殺される。」




 「平助ならそう簡単にやられないでしょ。」




平「いや、本気の一君まじやばいから。俺まだ死にたくないし。」




 「ちぇー。・・・あ、じゃあ総司。」





前の席の総司をつついてみた。
くるりと不機嫌そうに振り向くと即答で「ヤダ」と断られる。





 「だって斎藤君より強いんでしょ?」



沖「あのね、昨日僕と平助君がどんな目にあったと思ってるの?嫌だよ面倒くさい。」




って結局面倒なだけでしょ!絶対!




 「うぅ・・ひどいよ二人とも。私を助けてくれる人はいないの・・?」




沖「いないね。あ、僕にもアイス奢ってね。放課後。」





私の目の前には悪魔しかいませんでした。













そして休み時間。




斎藤君が日課のようにつかつかと私の机に向かってくる。




斎「名前。」



 「はい?」




斎「買い食いなどしないで真っすぐに家に帰れ。」




 「えぇ?!」




え、総司と平助とアイス食べて帰ろうとしたこと?
なんで知ってるの!?
ねえなんで!!!???

だって授業中にこそこそ話していた内容なのに・・。



ぱっと二人を見ると知らないよとばかりに首をふる。




何故!?
あ、斎藤君の口癖でちゃった。


まさか・・。


盗聴器か・・?盗聴なのか!?
いや、さすがに斎藤君もそこまでしないと思いたい。
だって犯罪だし!




斎「俺は今日風紀委員の仕事があるから送ることはできないが・・明るいうちに帰るのだぞ?」




風紀委員が風紀乱してる気がするのは私だけでしょうか・・?
だってもう。












一途通り越してストーカーです。

   

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