2 


このすーぱーぽじてぃぶしんきんぐが嫌なだけですけど何か?


付き合ってないのに付き合ってるとか。
妄想力爆発なのが嫌なんですけど何か???




ねじが一本どころか全部ふっとんでいるところが嫌なんですけどな・に・か!?



斎藤君の後ろから、おそらく斎藤君以上に睨んでいる私に気がついた総司が、ご愁傷様とも言いたげな笑顔でこっちを見ていた。



平助なんてひいちゃってるよ、顔が。




斎「と、いうわけで俺は名前と帰る。あんた達もいつまでも残っていないで早く家に帰れ。」





 「いや、一緒に帰らないからね。家の方向逆だからね。」




斎「送る。」




 「けっこうです。私平助と方向一緒だからご心配なく。」




平「げっ。」



なんで俺をだすんだよと言わんばかりの表情だけど、さっき笑った罰だ、巻き込んでやる。




斎「平助と?」




斎藤君の目が鋭く平助を捉える。
がたんと椅子を倒して平助が一歩後ずさりした。




沖「あーあ、僕知らない。じゃあね。」




 「逃がすか!」




沖「ええ!?」




さっさと帰ろうとする総司を後ろから羽交い締めする。
一人逃げられると思うなよ。




沖「ちょ・・名前ちゃん放して!」





 「やだー!私総司とはなれたくない・・な?」





うえ。
気持ち悪い声だしてしまった。





沖「・・君ねぇ・・。」




あ、総司が怒った。
ふっ・・だけどそれ以上に怒っている人がいるはずだもんね。





斎「総司・・名前からはなれろ。」




沖「一君馬鹿なの?僕がくっついてるんじゃなくて名前ちゃんが・・。」




斎「問答無用!」




問答無用とか叫ぶ人初めて見たよ。
斎藤君が総司に掴みかかっているのを平助が必死に止めてるのを見届けて。








私は帰りました。
一人で。

   

 ←short story
×