その後頂上で土方さんにしぼられた。
なんでみんなからはなれるんだとかなんとか。

ちょっと迷っただけで遭難したと思った私を永倉さんと平助がしばらくからかい続けた。

一年生は心配してくれたけど。
顔が笑ってたの知ってるんだからね!!!


ふくれっ面でお弁当を食べていると
いきなり横から私の卵焼きをさらっていった奴がいた。
言うまでもない。


「こら、総司!」

「なんで僕の作ってきてくれなかったわけ?」

「だって一人作ったら。」

「まぁ、みんなのもってなっちゃうね。」


男の子ばかりだから仕方ないけどみんなコンビニで買ってきたものが多いみたい。
一人暮らししてると仕方ないんだろうね。


お弁当をちゃんと作って持ってきたのは土方さんと一部の一年生。


「でもおかず多めに作ったから、食べていいよ。」

「じゃあ遠慮なく。」

「お!美月の弁当うまそ!一口ちょうだい。」

「美月ちゃんはいい嫁さんになるなー!」


総司が手をつける前に平助と永倉さんの登場でおかずがなくなった。
自分の分は死守したけどね。もちろん。



「…。」


(二人とも、無事家まで帰れますように。)


殺気全開の総司をみて、二人の無事を案じずにはいられなかった美月であった。




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