今日の昼休みは絶好の昼寝タイムだ。四時間目は体育だったし、昼ご飯は大好物の蠍座定食食べたし、なにより白鳥君が部活のミーティングで教室に居ない。別に白鳥君が嫌いな訳じゃない。私の数少ない友人だし、優しいし、一人で喋ってくれるから話題に困って沈黙とかにはならない。
しかし、昼寝のお供としては些か騒がしいのだ。

「ふーあったかい。」

朝のどんより曇りから一転三時間目あたりから暖かな太陽さんも現われてくれているお陰で窓際の私の席はポカポカのスペシャルお昼寝ゾーンだ。

昼休みはあと30分ほどあるし、ちょっとくらい寝ても大丈夫だよね。うん…






「なぁなぁなぁなぁ苗字ー!」

ん…んにゃ…

「って苗字寝てんのか?寝てる苗字、夜久に負けずかーわいいなぁって何言ってんだ俺ぇぇえええええ!」

うるせぇぇえええええ!
人が寝てるのに気付いてなおその大声か!てか何恥かしいこと言っちゃってんだよ!

「…おはよう」

「え、あ、あはは!おはよう苗字!!もうすぐ授業始まるぞ!」

「あーうん。起こしてくれてありがとうございます。」

「あ、あぁ!気にすんな!」


こっちとしては皮肉を込めたお礼に白鳥君は素直に喜んび照れながら笑う。本当、幸せそうな人。









騒がしいアラーム


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