ちゅっどーんという豪快な音と共に生徒会室内ラボの扉がふっ飛んで、続けてでかい図体が仰向けにバサリと倒れた。

「今日も豪快だね。」

「ぬぬ。ぬいぬい彼女先輩。」

ラボの主、ダメ会計こと天羽翼の顔を覗き込むと案の定可愛い顔が煤だらけだ。

「なんでここに居るんだ?」

私は生徒会役員ではないからその質問は正しいが翼は聞かなくてもだいたい理由は分かっているはずだ。

「んー?翼に会いに来たんだよ。」

二番目の理由を口にして頬にちゅっとしてやれば翼がいやーな顔をする。

「ぬぬぬ、名前はすぐそういうことするな。」

「ふふっ。翼のこと好きだからねー。」


私の返答にむっとした顔のまま翼は勢いよく起き上がるとバタバタと制服の煤を払う。

「あーあ、愛しの翼に嫌われちゃったから私、帰ろう。」

わざとらしく生徒会室から出ようとドアに手を掛ければ後ろからぎゅーと抱き締められた。

「だめ」

本当にこの後輩は可愛い。帰るはずないじゃん。だって私、鞄まだ一樹の椅子に置いたままだし。私は自分の肩に乗る紫頭をよしよしとなるべく優しく撫でる。一番の理由が来るまで愛してあげる。

「好きだよ。」









可愛い後輩との愛情


ダメ会計と私の話


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