昨晩、今日は土曜だから少しだけ朝寝坊が出来ると嬉嬉としてベッドに入りすごくいい夢を見ていたのに携帯の着信音よってに眠りから引きずり出された。


「…はい…もしもし…」

『あぁ名前!起きてる?』

仕方なく起き上がり応答すると聞こえて来たのは幼馴染みの声だった。

「寝てたよ…梓のせいで起きた。」

寝起きのためガラガラする声に嫌になりつつ欠伸して時計を見た。

「ってまだ朝の5時じゃん。なんで起こすの!?」

『え?まだ、じゃなくてもう、朝の5時でしょ。走り込みの時間だよ。名前どうせ暇でしょ、付き合いなよ。』

「え、私宇宙科じゃないのに。しかも梓は人に合わせるの嫌いでしょ。一人で走りなよ。寝かせてよ。」

お断りを申し上げると電話の向こうはもう外に居るらしく雑音が交じるその中に聞き覚えのある声。

「天羽くん…」

『そういうこと。翼が一緒に走ろうって言って来たんだよ。僕一人で走りたいから翼の相手してやって。じゃあ射手座寮の前で』

「ちょっ、梓…!」


よりによって天羽くん。私はため息を吐きつつマイペースな幼馴染みの為に週末を走り込みに捧げることになりそうです。








幼馴染みのお願い


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