腕を組んで仁王立ちをする宮地君に"立ち話もなんだから"と(白鳥君の)椅子を勧めて宮地君と向かい合って座る。

「で、なんだ?」

「あ、あの同窓会、やっぱり欠席したいなと思いまして…」

あ、眉間の皺が深くなった。

「よく考えたら話せる友達とかいなくてですね…」

口に出すとすごい寂しい子感が増してだんだんと声が小さくなる。俯いてすみませんと呟くと宮地君の"む"が聞こえた。

「俺と話せばいいだろう。」

ん?んん?今なんて?とか思いつつ宮地君の発言をちゃんと聞いていた心臓がドキドキする。

「えっと…」

「だ、だから俺と話せばいいだろう。」

ちょっと焦ったように声を上げる宮地君に更に私はドキドキして思わず宮地君をじっと見つめてしまった。

「結局どうするんだ。」

そっぽをむいて少し早口で問われ私はハッと我に返る。

「うん。それなら、行きます。ありがとうございます。」

「あぁ、分かった。」

そっけない返事とは裏腹に優しく笑んでくれた宮地君にもう一度ありがとうと言って私は、昨日私を笑った幼馴染みに内心ふふんと鼻を高くする。同窓会、すること出来たよ。私、宮地君とお話するんだぜ。








20110410
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