犬飼君と約束をして数日がたった。あの日から犬飼君や白鳥君は恋だのなんだの言わなくなったかわりに異常に優しくなった気がする。しかも、もともと優しいが部長までなんか変なのだ。

「天野、道具重いだろ?持ってやっから貸せ」

「これくらい大丈夫…」

「いいから、な?ほら」

今日もこんな感じで部活終わりに犬飼君が私の荷物を持ってくれる。

「もう暗いし寮まで送る!行こうぜ!!」

そう言って白鳥君が横に来てくれる。

「こけちゃ危ないから手繋ごうか?」

そう言って部長が私の手を握る。(最初は驚いたが最近慣れた。)

ここ何日かこの三人に囲まれて帰るのが日課みたいになってしまった。それは楽しいことでもあったが、そのお蔭で宮地君との部活後の特訓が出来なくなってしまったのは初心者の私にとって痛いものだ。近い距離の部長と犬飼君の間から以前的前に居る宮地君を伺う。
合わないと思ってた視線があって思わず目を反らしてしまった。







明日こそは、居残って練習しよう
部活後の行動の変化
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