目を開けたら自分の部屋だった。えっと、あれ?あぁそうだ。一樹に連れて帰ってもらったんだ。てかそもそもなんで私保健室居たんだっけ?はっきりしない頭でそこまで考えてベッドから降りた。まだフワフワする。生まれて今まで風邪を引いたことも熱を出したこともなかったから自分が熱を出してるだなんて気付かなかった。自分もまだまだだな。
伸びをして鞄から携帯をだすとメール着信を伝える青いランプがチカチカしていた。
『星華大丈夫か?俺のせい?』
『巽先輩大丈夫ですか?錫也がとっても心配してました。今日はゆっくり休んでくださいね。』
『薬飲みましたか?ご飯食べましたか?起き上がって遊ぼうとしたら駄目ですよ。また行きます。』
『フラフラしてるからばちがあたったんだよ。反省しなさい。お大事に。』
翼、つっこちゃん、錫也、誉。各々のメール開くとどんな顔してこのメールを打ったのか容易に想像できておもしろい。みんな誰から聞いたのか知らないがとりあえず私愛されてるなぁって浸りながら返信した。
そういえばもう昼時じゃんお腹すいた頭痛いとか思いつつ携帯を閉じ、改めて自分を見るとパジャマだ。パジャマ…だ。パジャマ…だ…と!?
「おぅ、起きたか。」
「かかかかかかずくん!」
なんか今はなんで一樹が昼時に私の部屋に居るのかとかどうでもよくてとりあえず私をパジャマに着替えさせたのは誰か知りたい。
「パパパジャマ!」
「あぁ、制服皺になるといけないから着替えさせてやった。感謝しろよ?」
パジャマの胸あたりを掻き抱きながら一樹を見るとけろっとした顔で返してきやがった。
「か、か、か、かずくんの変態ー!!!!」
思いっきり叫んだらなんかが足りなくなって私はふらりとベッドに倒れた。んー…風邪って不便だな。
熱に呑まれた記憶
20110409
発熱的行動
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