あれから一時間程で翼は目を覚まし、ロードワークに行くと言って寮に帰って行った。こんな早くから宇宙科は大変だな。私もそろそろ帰って今日の運勢でも占うかな。昨日の晩、天体観測に行く前の占いは当った気がする。まあ当ったにせよ外れたにせよ一樹との時間は幸せだったから満足だ。

ピピピピピ

携帯がなり私は考えるのを止めて応答する。

「はいはーい、巽でーす。」

私は基本誰からの電話か確認せず出るので時たま間違い電話にもこのような軽いノリで対応してしまう。

『星華!お前どこ居るんだ!?』

「わお!かずくん?」

『わおじゃない。どこ居るんだって聞いてんだよ!』

相手は怒ってらっしゃる一樹だった。朝から元気だな。

「どこって、かずくんこそどこ居るの?」

『星華の部屋だ。で、お前はどこに居る。』

「え、ちょ、なんで勝手入るの?ししし下着出しっぱなのにああああああ!!!」

私は昨日の夕方畳むのが面倒臭くてそのままタンスの前に散らかしたの服や下着を思い出して思わず叫んでしまった。一樹は俺が入りたかったから入った、とかこの学園のルールは俺だから問題ない、とか言ってるけど女の子の部屋に無断で入るとか大問題だよ!ばか!

「いやいやいや、出て!今すぐ!私もすぐ寮に戻るから廊下で待ってて!」

『別に星華の下着見るの初めてじゃないしいいだろ?それよりどこ「いいから廊下出てぇえええええ!!」

身体中が熱くなりながら私はとにかく自分の部屋を目指して全速力で移動を開始する。








恋人同士でも恥かしい


20110327
動転的冷汗

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