大胆嫉妬アピール



昼休み、陽日先生に用事があったので2年天文科に来た。当然ながら夜久先輩が居たので軽くお話をしていたら背中に何かがぶつかった。

「って!痛たた…」

「梓君大丈夫?!」

夜久先輩に心配されつつ後ろを振り返ると彼女である名前のものらしき頭がぐりぐりと背中に押し付けられていた。

「名前…?」

僕が名前を呼ぶと名前はパッと僕から離れて頬を膨らませた。

「なんで梓ここに居るの?」

「陽日先生に用事あったから。名前は?」

僕が聞くと名前はぷいと顔を背けて無視したので夜久先輩が答えてくれた。

「さっきの授業、天文科合同授業だったんだよ。」

「なるほど。そうだったんですか。」

そう夜久先輩に返した途端、両頬を掴まれて名前の顔近くに引かれた。名前とキス出来そうな位の至近距離。夜久先輩があわあわと赤くなるのを横目で見たら涙目の名前にキスされた。

「梓のバカ!!」

名前はそう言うと夜久先輩の横を駆け抜けた。

「…梓君愛されてるね」

赤いまま苦笑いする夜久先輩にえぇ僕の方がもっと愛してますけどね。と返す僕はきっとニヤニヤしているに違いない。




(名前、さっきはごめんね?)
(分かってるなら嫉妬させるなバカ梓)
(でも名前って大胆だね。)
(〜っ!!)



20110312
つっこに嫉妬する夢主ちゃん

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