「おい…おい起きろ名前」
「んー…あと5時か「駄目だ」

今日も榛名家は賑やかです。

「ケチ、もう少し寝かせてくれたって」

朝食のパンをかじりながら榛名元希の双子の妹―名前はぶーぶーと文句を垂れた。
既に食べ終えコーヒーを飲んでいる元希は名前を半目で見た。

「"あと5分"だったら可愛いもんだけどな、"あと5時間"はナシだな」
「兄貴でも"可愛い"とか言うんだ。…プッ」
「あ、てめっ、笑ったな!?」

両親は旅行中で現在二人で生活している。
外見は全く似ていないためか双子だと知らないで見ると恋人同士だと勘違いしてしまう人がいたりする。
2人共勘違いされることがとても嫌で、名前がクラスメイト(男子)からかわれた時ボコボコにしたと言う逸話がある。(それ以来そのネタはクラスでタブーになった)
まあ、性格はそっくりなので中身を知ってる人は「ああ、あの双子ね」となる。

普通双子だとクラスがバラバラになるはずなのだが、何故か同じクラスに在籍している。
うっかり「榛名」と呼ぶと二人とも反応する。非常にめんどくさいのである。

名前も野球が好きで、野球部マネージャーとして働いている。
野球に対する知識・センスもあり、鋭い観察力、そしてその外見もあってか野球部ではかなり人気がある。
(しかし全く浮ついた話が出ないのは名前自身にそういった興味が全く無いのと、元希がどうなるか分からない怖さあるからである)

別に仲が悪いわけではないので一緒に帰っている。
今日は元希が食事当番のようで、今晩の献立を発表している。

「おい名前、今日はハンバーグな。」
「やったー!カレーライスがいい!!」
「おめぇはよぉ!!」

色々ともめたが最終的にハンバーグになり解決。

「うまっ」
「そんなんあたりめぇだ」
「うわ、来たよナルシスト 」
「お前に言われたくねぇ」

こうして榛名家の1日は終わり

「おい起きろ」
「んー、あと5分×60…」
「5時間じゃねーか!!」

また賑やかな朝を迎える。






あまりにも昔の書いたやつ読んでたら「何じゃこりゃ…」ってなったので書き直しました。…といってもこれも相当酷いものだけど。
ただ単に「今日の〜」「やった〜」の会話を書きたかっただけ。中学校の頃に実際に私が言った友人との間にあった会話です。


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