ものごとすべてはほどほどに1

今日は朝から 様子がおかしかった。
目が覚めれば躯中あちこち痛めていたり、
無理して出勤すれば 周りからおかしな視線を投げ掛けられたり、
おまけに女性陣からは陰口をたたかれている。

しまいにゃ 教師になったばかりの新人である先生から
「うみの先生があんな人だったなんて思いもしませんでした!」
と怒鳴られ 走って逃げられた。


受付の担当になってから5分。相変わらず事態は異常なままだ。
「オレは一体何をしたんだ?」
ため息混じりにそう 独り言をつぶやけば、「お前、まさか何にも覚えてねーんじゃ、」
と隣の同僚から声をかけられた。
「何って‥‥」
「昨日の飲み会だよ」
昨日‥‥、飲み会‥‥。
そういえば昨日は上中忍合同宴会という名の おおっぴらなどんちゃん騒ぎが開催されて‥‥‥
それから俺 どうしたっけ?
額に嫌な感じの汗が浮き出る。
「あ、れ?もしかして俺」
とんでもない恥態を公然にさらしてしまったのだろうか?
「マジかよ」
隣の同僚も 今の俺に負けず劣らず青ざめた顔をしていた。
「頼む。一生のお願いだ。‥‥昨日オレが何をしたのか知ってるかぎり教えてくれ」
もう、その手段しか残っていない。
一刻も早く この異常な日常の原因をつきとめてもとに戻れるよう、改善しないと!
「これ、言っても良いのか?」
それなのに同僚は何かを話すのを渋っている。
まさか、俺は酒の勢いに乗じて 反道徳的な事をやっちまったんじゃ‥‥‥。
それなら 朝からの異常の理由がほとんど説明つく。
「実は、な」
同僚が話しはじめた時、受付にだれかがやってきた気配がした。

::::::::::
復活してからの一話目。
続きは近いうちに出せるといいな。

2011/03/01 黒月 カイム
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