俺と赤也は今日、海に行く予定だった。
でも今、俺らは俺の部屋にいる。
赤也は少し不満そうだ。
「幸村部長〜!!なんで海行かないんすか!俺、楽しみにしてたのに…」
そりゃ俺も海は嫌いな訳ではない。でも理由がある。
「ごめんね…でも俺、赤也の水着姿を他の奴に見せたくなくて…」
赤也は一瞬ぽかんとしたけどその後笑い出した、俺真剣なんだけどな。
「幸村部長…っ!もしかしてやきもち、っすか?」
赤也が楽しそうににこにこしながら聞いてくる。
「……赤也の水着姿、他の奴なんかに見せたくないし俺だけ見れれば充分だよ。」
けらけら笑い出す赤也、そんなに面白いかな。
不思議そうな顔をしていると赤也が笑いながら答えた。
「だって…!幸村部長がそんな風にしゅんってしてるのあんま見ないっすから!」
「そんなにおかしい?」
「おかしくないっすよ!ていうか、そこまで俺の事思ってくれて嬉しいっす…」
赤也が俯きながら顔を赤くする。
「…そんな可愛い顔しないの」
俺は赤也を抱きしめた。クーラーが効いてるとはいえくっつくと少し暑かった。
「暑いっすよ、部長」
赤也が照れながらはにかんだ、気がついたらキスしてた。
「あんまり可愛い事しないの、我慢できなくなる。」
「可愛い事なんかしてないっす!」
その一言も可愛いんだけどね。
「ねえ赤也、海の代わりに一緒に水着でお風呂入ろっか?」
「お…風呂っすか…?」
「なんなら水着なしでもいいけど?」
「いやっ…!水着で充分っすよ!」
俺は笑いながらそう?と答えた。
「まあ…恥ずいっすけど…」
赤也がプイとそっぽを向く。
さて、お風呂で赤也を独り占めさせてもらおうかな。




end




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