「ねえ、波江さん。俺さ、しばらくシズちゃんの所行くのやめようと思うんだ。」

俺がパソコンに向かって作業をしている時、ソファでコーヒーを飲んでいる波江さんに話しかけた。
「あら、それは珍しいわね。熱でもあるんじゃないの?」

「違う違う、ちゃんと理由があるんだって」
俺はカタカタとキーボードを打ちながら言う。
「まあ、どんな理由にしろ相手は嬉しいんじゃない?貴方みたいなイライラの元がいないんだから」
「相変わらずひどいなあ、波江さん」
いつもの様に毒を吐く波江さん。
でもこれはもう慣れっこだ。

「で、どんな理由なのよ」
波江さんがコーヒーを飲み言う。
俺はこほん、と一息する。
「あのね、俺が池袋に行ってシズちゃんに合う時にそういう事してるのは知ってるよね?」
「………まあ、知りたくもない事だけど。」
波江さんがすごく嫌そうな顔をする。

「そういう事をさせてくれる、って事は少なくとも俺に好意があると思わない?」
「嫌々かもしれないとか考えないのかしらね貴方は。」
「だってねぇ、その時のシズちゃんはね…まあ内緒だけど!」
波江さんの方からはあ…と溜め息が聞こえた。

「でね、いつもしてあげてるって事はさ、俺がしてあげなかったらシズちゃんムラムラして自分で処理するのかなあとか考えてさ。」
「……最低ね貴方…」
「あはは、褒め言葉として受け取るよ。」
俺は椅子から立ち上がりソファに座る。
「で、その場面に俺が行ってそのまま……って感じ?どうかな?」
「……最低な上変態なんて救いようがないわね…。」




「っくしゅ…!あー…クソッ」
「お、静雄どうした?風邪か?」
「さっきからずっとくしゃみが…風邪っすかね……」


おわり


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