仕事の休みにマックでシェイクを飲んでいたら何故か隣に臨也が座っていた。

追い払おうと思ったがおとなしくコーヒーを飲んでいたのでしばらく様子を見る事にした。

俺が店から出て行ってもついて来るから無視していたらいきなり臨也が話かけてきた。
「ねえ、シズちゃん?俺前からずっと考えてたんだけどさ…」

振り向いて臨也の方を見ると、臨也が目を見ながら話してきた。

「シズちゃんってさ……おっぱい何カップ?」
俺は持っていたシェイクのカップを思いっきり握り潰してしまった。
「おいノミ蟲…大人しくしてたと思ったらいきなり何言うんだよ……!!」
「だって俺みたいに細いと無いって分かるけど、シズちゃんは筋肉あるしちょっとはあるかなって!!」
臨也が手をわきわきさせながら近付いてくる。

「死ねっ!ある訳ねえだろ!」
そんな事はお構いなしに臨也がどんどん近付いてくる。
「さあーシズちゃあーん…サイズ計りましょうねぇ…」
しかもかなり下心丸出しな顔をしている。

「誰がそんな事させるか死ね!!男なんだからサイズなんてどうでもいいだろ!」
「まあ確かにシズちゃんは筋肉意外とついてないからなさそうだけど…」
確かに俺はあんまりムキムキしている訳じゃねえからないかもしれない…じゃなくてだ、男なんだからないだろ。

「あとあと!俺が揉んでるから少し大きくなってるかも!」
「はっ…は…はあ…!?なんで大きくなるんだよ!」
「知らないの?おっぱいって揉むと大きくなるんだよ?」

俺がそんな事知るはずねえだろ…!!
なんて言うとまたからかわれるから口には出さねえけど…

「そ…それ以前になんでサイズ知りたいんだよ…っ!」
少し動揺しているせいか喋り方が変だったかもしれねえ…。バレねえといいけど。

「え?聞きたい?聞きたい?聞きたいのぉ?全く…仕方ないなあシズちゃんは…」
今めちゃくちゃこいつがうざかったから殴ってやろうかと考えた、でも今殴ると理由聞けねえし必死に我慢だ。

「だってサイズ分からないとシズちゃんにブラ買えないでしょ?可愛いのしてる所見たいし…?パンツとお揃いの買ってあげるね!やらしい感じの!」
臨也がにこにこしながらこっちを見てくるのがうざくてうざくて仕方ねえ…!!

「この…変態ノミ蟲ぃぃぃ!!死ねっ!!」
ばきっ、といい音を立て臨也が飛んで行った。
思いっきり殴ったからかなり痛そうだ。
「シズちゃん…痛いんだけど……っ」
「お前があんな事言うからだ…!まずなんでこんな街中で計ろうとするんだよ…!」
「あはは…シズちゃん顔真っ赤…超可愛いね、じゃあ今度二人っきりの時嫌になるくらいじっくり…」
「……死ねえええええっ!!」
どーんと池袋に大きな音が響き渡った。

……そう言う事言うのは二人の時にしろ、変態…。


end


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