ポップコーン (4/18)
「唸れ!俺の爆裂玉蜀黍!!!」
「榊うるせー!!!」
フライパンに向かいながら叫んだ榊に飛んで来たのは、悪友の元、新一。現在のコナンからの文句だった。
「お前…俺のいたいけな遊び心にうるさいって酷ぇ奴。」
「榊が叫ばなければ言わねえよ」
「はぁ…」
呆れた顔でコナンを見た榊は勢いよく指を指す。
「貴様は爆裂玉蜀黍の意味分かってるのか!!!」
「知らねえけどどうせくだらないこどだろ!!」
その答えを聞いた榊はコナンを鼻で笑う。
嫌みなほどにこやかな笑顔を浮かべ、
「へえ…世に名を馳せる高校生"名"探偵様が、
爆裂玉蜀黍知らねえの?へえー、ふーん。」
「何だよその目」
「いいや、べっつに〜」
コナンを苛つかせるようにニヤニヤと笑う榊を前に、コナンから出されたのは不機嫌な声だった
「……ろよ」
「えー?なになに聞こえねえわ」
「教えろっつってんだよ!!」
ニヤリ、と悪どい顔で笑い、1度手元を確認した榊は高らかに声をあげる。
「爆裂玉蜀黍とはな!
ポップコーンのことだ!!!」
今まで休めることなく動かしていた手を止め、フライパンの中身を皿にひっくり返す。
そこにあったのは
「よし、コナン、食うぞ。ポップコーン。」
「やっと出来たのかよ…」
「「頂きます」」
爆裂玉蜀黍!!!