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つらつらと

自家発光 (2/18)

思い付いたら即行動。
腐れ縁の工藤新一…現在江戸川コナンに言わせると
「榊のそれは長所で短所だろ」
らしいが、人の意見は気にしないのが榊であった。

そんなわけで、思い付いたら即行動。
榊はいつも頼りにしている人物に電話をかけていた
「あ、博士?俺だけど、そうそう榊。頼みがあるんだけど…」



「博士ー、いるかー?…って何で榊が博士ん家に居るんだよ。」
「お、新一じゃん!ちょうどいい所に来たな!」


新一の声に振り向いた榊は眼鏡をかけていた。コナンがかけている眼鏡と同じ形の。

「…」
「いや、つっこめよ!!」
「あー…何で榊が眼鏡かけてるんだ?」

一瞬無視しようかとも考えたが、確実に榊がしつこく絡んでくるのが目に見えていたため、取り合えずつっこんでみたものの、

「よく聞いたな!見よ!!」

叫びつつ眼鏡のサイドの辺りを榊が触れると同時に、

「っ!眩し!!」


…眼鏡が光った。

コナンの反応に満足したのかスイッチを押し、光を消した榊。

「スゲーな博士は。流石だわ。」
ヤベーだとかスゲーだとか繰り返し言っている榊は、本人も試すのは初めてだったらしい。

「いや、結局何がしたかったんだよ」
「言わなかったっけ?何か知らねーけどコナンが推理するときとか、たまにすっげー眼鏡が反射して光ってるんだ。それを再現してみた。」
博士に頼んで。


「…アホだろ。」
「何とでも言え。自家発光探偵」

勝手に言って、ツボにハマったのか笑い転げている榊が無性にイラッときたコナン。

無言で腕につけている麻酔銃に手を伸ばすと、目敏くそれを発見した榊は、素早い動きで玄関へと走り、

「んじゃ、新一!良かったらそれ使えよ、じゃーなー!!」

消えてった。


「…それだけかよ!」